■ソウルからの第一声  お久し振りです。お元気ですか? AKEN からのソウル・レポート No.1 です。  大笑いの "VISAがおりない"事件も、連休開けの5月6日に解決し、ほっと一息で7 日につきました。私のいるところは、玉水洞(オクスドン)といいまして、国鉄と地 下鉄の接続している超便利なところです。30分おきに現代百貨店(現代グループ) へのお買い物無料バスがでています。物価としては、野菜(たとえばホウレン草1束 が200ウォン(約40円弱)、牛のしゃぶしゃぶ肉100グラム千ウォン(約 200円)と安いです。しかし、日本食品となると、高いです。お豆腐や人参が、そ れぞれの素材の味を残しているところなどは嬉しいですね。  ところで、困るのは、各種情報の入手経路が確立できてないことです。私の家はソ ウルの日本人村からはずれているため、日本の衛星放送のアンテナがなく、見れませ ん。AFKNという米軍放送(懐メロばっかりかかります...)と地元ローカル放送を見る (聴いてもわかりません)、あとは家に配達される韓国経済新聞の写真(こちらもハ ングルで読めません)とTHE KOREAN TIMES(こちらは読めますが時間がかかります) が日々の情報源です。金曜日になると会社から持ち帰る、一日遅れの日本経済新聞を 感動をもって読んでおります。もうひとつは、日経パソコンも会社でとっているらし いのですが、誰も読まないということで自宅にあります。5月11日号も読みました よ。UNIX MAGAGINEや、SUPER ASCIIは証券会社には無いのー?とアホなことを考えて ます。あとは、だらしのないダンナが家にまき散らしている証券の社外秘情報を読ん では、韓国経済について考え込んだりもします。  このメールをお送りしている環境について述べますと、家の納戸に転がっていた PC-9801UV(勿論、WINDOWSではありません)上で、MS-WORKSのワープロ機能 と通信機能を使って、1200BPSのモデムにのせて、Niftyに国際電話をかけるという ベーシックな方法を使っております。(私の船便の中にIIsiがいるのですが、まだ到着 しておりません。)  ということで、通信費節約ということで、バッチ処理で皆さんにメール・アウトし ます。次回レポートをお楽しみに......。(お忙しい中、最後まで読んで下さいまし てありがとうございました。 ■ソウルでの密かな楽しみ 韓国レポートその2です。  メールを下さったみなさん、ありがとうございました。韓国からの通信について、 色々情報を頂き、感謝致しております。試しにPOS-SERVEに電話をかけて、オンライ ン・サインアップをやってみようと思ったのですが、(やっぱり)ハングル文字で書 かれている様で、文字化けを起こして大変でした。文書で登録してみます。又、本来 の私の環境は、Macintosh IIsi + 2400bpsモデム (+NinjaTerm)です。1200bpsという ことで心配して下さったFさん、ありがとうございました。船便よ、はやく来ーいッ。  さて、今日は、ソウルでの密かな楽しみについてお知らせしたいと思います。 1 梨泰院(イテウォン)でジャズを聴く編  イテウォンは、米軍を中心に発達した町で、ソウルの中のアメリカ的場所ですが、 そこの、ALL THAT JAZZ という店では、月曜日以外の毎晩、ジャズの生演奏が楽しめ ます。金、土、日はチャージ料千ウォン(約200円)が必要ですが、あとはコーラ 1杯でも、ビール1本(約600円)でも構いません。喫茶店に入る様な手軽さで、 楽しめるところが嬉しいです。特に、金曜日の晩は、地元韓国の方によるバンドが最 高で、そのピアノとサックスの兄ちゃんが、私のお気に入りです。 2 市場(シジャン)で値切る編    百貨店での買い物は、簡単なのですが、少々割高なのは否めません。何と言い訳し ようとも専業主婦というこの事実。主婦のプロは日々、安くて良いものを獲得するた めに、マーケティング・リサーチを怠ってはいけません。それならばと、市場で奮闘 すべく、徒歩20分(バスで5分)のクモシジャンまで買い出しに行っております。 やはり安い! 3割位は安いです。「オルマー(いくら)?」「ピッサネヨー(高い よ!)」「カッカチュセヨー(まけてよ)」と果敢に戦っております。この前はマー ボ豆腐に使おうと鷹の爪(とうがらし)を買いに行きました。目も眩む様なとうがら しの山を見て、少々不安を感じながらも、値段を聞くと、なんと、日本円にして三千 円! これはもしかしてこの山一つを買えと言っているのではないかと思い、「チャ グン、チャグン、チュセヨ(ちょっとだけ頂戴)」と言ったところ、最低でも300 グラム(500円)と言われ、鷹の爪300グラムの山を持って帰路につきました。 やっぱり百貨店に行けばよかった..とちょっぴり後悔しながら。しかし、今日もシジャ ンで奮闘する私でありました。  最後まで読んで下さって、ありがとうございました。次回に乞うご期待!                                 _aken   ■韓国の食べ物  皆さん、こんにちは。aken からの韓国レポート NO.3です。  韓国は、というより我がアパートだけなのかも知れませんが、妙に停電、断水が発 生して、その度にスリリングな思いをしている私です。(勿論、放送はかかっている らしいのですが、韓国語がわからないもんで....)先日、夕食の支度時に断水となり、 野菜も洗えない状態で、ええいっ、熱湯消毒だっ!とばかりにポットに残っていたわ すかのお湯の中に、(洗っていない)野菜をぶち込んで、テンジャンチゲ(韓国の辛 いミソ鍋)もどきを作って、お茶を濁しました。  ということで、前置きが長すぎましたが、今日は、韓国の食文化についてちょっと お話したいと思います。  韓国の食べものというと、キムチ、チゲ(鍋)に代表される様に、ちょっと(かな り)辛いものや、プルコギ、カルビなどの焼き肉料理などを思い浮かべますよね。と いうことで、今日は、それ以外の「意外な食べ物」について、私が気づいたものにつ いてお話します。  まず、日本のメニューがそのまま市民権を得てしまったものに、「おでん」と「う どん」があります。(そのままの発音で通じてしまいまいます)また、日本が源になっ ているのかはわかりませんが、たくわん(お漬物)がキムチの存在を脅かしています。 (かなりのレストランで登場します)  次に、中華料理店では、ほとんどのお店で登場し、又、そこで昼食をとる人の実に 過半数がこれを注文するというジャジャンミョンは、中華風?ミートソース・スパゲッ ティーです。これは、中国大陸、香港、台湾を旅した私にとっても、はじめて経験し た味でした。(うーん、Korean Chinese風味かなー)しかも、やみつきになる味でし た。(専業主婦は、滅多に外食産業に貢献できないので悲しい...)  日本と同じもので、ちょっと味が違うのですが、とっても美味しいものに、海苔、 明太子等があります。海苔は日本でも作れます。(普通の焼き海苔の片面に胡麻油を ぬり、塩をふりかけ火にあぶると出来ます。)明太子は唐辛子よりも塩が効いていま す。  好奇心旺盛な私は、買い物に出かけると、名前もわからない野菜を買ってきては、 胡麻油で炒めたり、300グラムの鷹の爪を微力ながらも使ってみて、めちゃ辛にし たりと、かなりバケツ、いやもとい、墓穴を掘っています。今は、ホバクという韓国 かぼちゃ(かぼちゃというより、瓜に近い)をどうしようかと考えています。皆さん のアイディアをお待ちしております。  それでは、今日はこの辺で......。            _aken ■荷物が着いたぞ! aken からの韓国レポート no.4です。  あー、今日も洗濯物がよく乾くこと。空気が乾燥するため加湿器は必需品なのです が、120V仕様のこれを 220Vに接続して、一気につぶしてしまいました。(これは、 SAMSUNG製です。冷蔵庫とレンジ・オーブンもSAMSUNG製で、よく働いてくれています。 しかし、Goldstar の掃除機は現在故障中です....:-<)お気づきの通り、こちらでは、 120Vと220Vの電源がひかれておりまして、もしかすると、SEQUENT S2000/700が置け るんではないか! と、220Vの使い道を考えております。  ところで、韓国でのコンピュータ市場についてお話したいと思います。  まず、本屋さんに行って、Macintosh関連の書籍を探してみますと、Mac World Korea と Mac なんとか という月刊誌をみつけました。Mac World Koreaは、日本のと だいたい内容が同じだと思うのですが.....(ちなみに今回は、LC IIのことが載って いる様です。)それ以外にPCというと、(当然ながら)IBM の文字が目につきます。 やはり、IBMが一位になれない日本市場は特異なんだなー、と実感。Windows や、OS/ 2 のあたりの情報も多い様です。  韓国の国産メーカも、ほとんどが IBM互換機で、勿論、ハングル化されています。 韓国語がわかる様になったら、ハングルTALK(?)をうちのMacにインストールしてみ ようかと思っています。(で、誰がうれしいんだろー)  最近の韓国内ニュースで興味深かったのは、初の(韓)国産ゲーム・ソフトが完成 したというニュース(このゲーム・ソフトの音楽はMacで作成した様です....)と、コ ンピュータ・バイルス(ウィルス)のワクチンをつくったぞ、というニュースです。  ところで、一昨日、デモがありまして、それを知らずにチョンノというところまで 出かけて行って、催涙弾の残り香を嗅いで、涙は出るわ、くしゃみはでるわと大変で した。普段から人間の自然治癒力を信じて、極力お薬は飲まない主義のピュアな私が 死にそうになっているのに、すぐお薬を飲む彼は(本人は、去年経験しているから慣 れてるんだと言っていますが..)平気な様でした。うん、これで経験値が一つ上がっ たぞ。  もう一つ。昨日、仁川(イーチョン=税関があります)に船便の受取にいってきた のですが、そこで話題沸騰、人気集中だったのが、私のエレクトーンです。まず、こ れは何だということで、エレクトーンでは通じないし、電子ピアノということにした のですが、どうも韓国には無い代物の様で、韓国持ち込みを許して良いものかどうか、 議論が白熱しておりました。私は、税関の方に、「ライセンスはもっているか?」 「酒場で弾いて商売するのではないか?」「もし、これを韓国で売ったりしたら大変 なことになるぞ。必ず日本に持って帰るな!」と言われ、「私は、必ずこの電子ピア ノを日本に持ち帰ります」文書を書き、署名・捺印の末、お許しがでました。あー、 良かった良かった.....。  ふふ、今日には、荷物が届きます。次回からは、Macintosh環境からレポートをお送 りさせて頂きます。乞うご期待。 ■超初心者のハングル  皆さん、御機嫌いかがですかぁ?韓国レポートその5です。  なんと、今日は愛するMacからメールをお届けしてるんですぅ。ふふっ。Macが来る と急に冗舌になってしまう私.....(林真理子調で読んでみて下さい...)  さて、今回は訂正とそのお詫びコーナーが出来てしまいました。前回、仁川をイー チョンと書きましたが、正確にはインチョンと発音します。ごめんなさい。御指摘を 頂きましたKさん、どうもありがとうございました。次に、故障中のGoldstarの掃除機 ですが、あれは故障では無く、わがアパートの220Vの電源が原因でした。Goldstarさ ん、ごめんなさい。  ところで、今朝、放送がかかり、断水か停電かどちらかがストップすると思い覚悟 していたところ、DOS文書をMac上で変換していた時にいきなり停電となり、”あー、 UPSが欲しいっ!”と思いながら、”あ、今日は停電だったのねー”と安心。4時ごろ、 蝋燭3本に火を灯し(雨が降っていたのでとても暗い)それを台所にセットして、” 完璧だ!”と思いおもむろに水道の蛇口に手をかけたが、、、でっ、出ないっ。今日 は初めての停電断水ダブルパンチでした。ということで、今晩のおかずはお馴染みテ ンジャンチゲでした。  いやー、こうなると語学が出来る出来ないが死活問題となってきてしまいます。ど う考えても私が韓国語を理解すれば全て丸くおさまる。ということで、6月19日よ り、延世大学の語学堂で韓国語の勉強をします。ふふ、うれしいなぁー。韓国語が喋 れる様になるとお隣の奥さんと、”今日はあそこのお魚が安いのよ”と情報交換でき てしまうではないか。  言葉がわからないスリリングさも相当なもんです。韓国の方にご迷惑をかけながら も、人間の生まれもっている本能を信じてコミュニケーションをはかるのです。  私の荷物の受け取りの時、(私の家は10階にあり、エレベータは使えない)配送 会社の方がなんやかやとおっしゃっているにもかかわらず、ちんぷんかんぷんの私は、 終始笑顔で対応しておりました。が、何となく本能の解釈によると”ゴンドラの予約 が必要”ということがわかってきました。仕方がないので、彼の会社にごめんなさい で電話をかけて通訳してもらいました。そこで、”管理事務所に行ってお金を払って ゴンドラの使用許可証を彼に渡せばOK”ということがわかり、お財布を持って外に出 ました。”あ、管理事務所って、何処にあるんだろう...”と気がついたのはそれから で、人に聞くにも”管理事務所”の韓国語がわからない。あーピンチ!トラックのま わりには5人もの人が私の許可証を待っている。ええいやけくそだ!その辺の人に聞 いてみよう。”カンリジムショ オディエヨ(何処ですか?)””カンリサムシ ル?””おおー、そうだそのカンリサムシル! ネーネー(そうそう)”ということ で、うまいこといきました。カンリサムシルでは、仕方がないので大声で、”ゴンド ラ ブッキング!”と言って理解してもらえました。  荷物を運びこんで頂いて、別の部屋に移しかえていたところ、手伝って下さった方 が”チョンブ?”と一言。そっか、チョンというのは全州(チョンジュ)のチョンだ から、”全部?”だ! てなわけで、知っている単語の中から似ているものを探していったりすると、分かっ てくるもので、この日一日で、大変勉強になりました。  次の日、Goldstarさんが来られた時も、結局うちの電源が悪いとわかるまで、彼に よる通訳電話もはさんで大変でした。あー、毎日エキサイティングだ!  私の韓国語学力というのは、文字を読むことはできるが何のこっちゃさっぱりわか らないという程度です。ですが、韓国語と日本語の類似性は唯事ではないので、理解 できる言葉も沢山あります。街を歩いている時、出来るだけ目についたハングルを読 む様にしているのですが、例えば、”チュチャキンチ(駐車禁止)””ウンドンジャ ン(運動場)”等。結構楽しいんですよね。  ということで、今回は長さの割に内容が無く申し訳ありませんでした。それでは。 _aken ■ソウルの物価  お馴染み韓国レポートその6です。  9日の日、ビジネスでソウルに来られたS社のR子さんと焼肉を食べました。ふふ。 汗水たらして頑張っているダンナをさしおいて、私ゃカルビよ、カルビ! その上、 日本のお客様のところに持っていかれるはずのピスタチオナッツを頂いてしまいまし た。R子さん、申し訳ありませんでした.....。  ところで、今回は韓国の物価と貨幣価値の様なものについてお話させて頂きたいと 思います。  デノミ論でも出ないかなー、と思うのですが、とにかく0の数が多いので驚いてし まいますが、日本円に換算する場合は、今現在のレートでは、6.2で割るとOKです。 (面倒なので、大体6分の1で計算します。例えば、W300 (300ウォン)は、50円、 という具合に...)  そこで、W1000(160〜170円位)はどの程度の価値があるかと言いますと、      缶ジュース  * 2       食パン    * 1      豚肉/鶏肉等 200g      サンマ * 2.5  食品関係で考えると、200円の感覚で使っています。ですから破壊的に安いという感 覚はありません。もちろん、肉、野菜(旬のもの)は安いのですが、それ以外が日本 以上に高いものもあり、プラス*マイナスでゼロといったところでしょうか。  ところが、交通機関になると変に安いんですよね。同様にW1000でみてみますと、      地下鉄に4回のれる。      タクシーは10分位のれる。(初乗りは、W800)      市内の普通バスには約5回弱のれる。(一回W220)      座席バス(ちょっといいバスで、大体座れる)は2回のれる。  というところで、交通機関の感覚でいうと、そのまま円に直しても良い位安いんで すよね。(大阪の地下鉄は高い! 最寄りの駅である緑地公園駅から梅田まで250円だっ たと思うのですが、ソウルの地下鉄で同じ位のってもW250ですものねー)これは、日 本の交通機関が高いんでしょうか?(台湾も物価の割に交通機関は安い様ですね。)  又、新聞も安いですね。1カ月の購読料が、韓国経済新聞、The Korea Timesとも にW5000です。(これが、一日おくれの朝日新聞だと、1カ月1万円位するらしい..)  オリンピックを境に物価が異常高騰するのはどの国も同じでしょうね。実は学生時 代にも韓国を旅したことがあるのですが、(もちろんオリンピック前です)その時の 印象が、 ”とにかく安い! 日本の3分の1感覚だわ!”だったので、やは りかなり物価は上がっている様です。  新聞をみると見出しで”過消費”の字が踊っていたかと思うと、”とにかく何も売 れない時代”と表現される様に、自動車等の在庫を抱えるメーカが出てきたり...。や はり色々経済難問を抱えている様ですね。  こちらでは、毎日の様にPKO法案のニュースが流れてきます。社会党の牛歩の様子も よく報道されています。そうそう、日本の話題に飢えている私が、先日やっと伊丹監 督の事件を知りびっくりしてしまいました。噂だけだと妙に脚色されて伝わってくる ので、心臓が止まりそうになったのですが、もう退院されたとの事で安心しました。 又、韓国では、タクシーの運転手さんがよく事件を起こす様で、よくニュースになり ます。気をつけないといけません。ぼられる位は日常茶飯事の様です。この間は、玲 子さんと焼肉屋さんに行こうとタクシーに乗り込んだところ、メータをたおさないの で、びっくりして、”メータ! メータ!”と叫んでも反応なしだったので、”オル マエヨ?”と聞いたところ、”マノン(1万ウォン)”と一言。びっくりしました。 結局そのタクシーを降りたのですが、お金持ち日本人から、1万ウォン位とって、何 が悪いんだろう、という感覚だと思います。なるほど、日本では、タクシーに乗れば、 2000円位かかるかも知れません。でも少々哀しくなってしまいました。  ということで、未だ220Vの電源が直っていないのでホウキで掃除をしているakenか らでした。 ■あけんの決意 久々の韓国レポート、その7です。 ”教保文庫潜入ルポ! これが韓国の紀之国屋、八重洲ブックセンターだ!” という超感動力作をMacのCut&Pasteに失敗して行方不明にしてしまって以来、Macに寄 りついていなかった私が、気をとりなおして再起をかけたレポートをお送りさせて頂 きます。(そんなたいそうなもんやろか...)  潜伏期間中、私には色々なことがありました。まず、大阪から友達が泊りにきて、 その間ずっと私はツアーコンダクターとなりました。(通訳ではなく、ただの案内人 です。)しかし、阪神がますます好調なこと、”愛の家族”という宗教が注目さ れ、”幸福の科学”がすっかり下火になったことなどの情報を仕入れ、Give&takeの関 係が保たれました。(これが傾くと、Equityの欠如となり関係は自然消滅するという 心理学の理論があります。)  次に、なんと、この童顔の私がとうとう27歳になってしまうという事件がありまし た。黙っておいて誕生日の次の日に、”ひょっとしてなんか忘れていない?”という 粘着質的行動をとってみようかとも思ったのですが、どうも私は黙っておれない性格 の様で、前日に”ねぇねぇ、明日何の日か知ってる?”というまるで新婚さんの様な ことを言ってしまいました。  その次に、とうとう延世大学での講義が始まったのです。まさかと思ったのですが、 韓国語の講義を韓国語でやるので、さっぱりわかりません。その上、教科書が英語だっ たりするので、結構ヘビーです。毎日、宿題(わぁー懐かしい)が出ます。毎日、掃 除が先か、宿題が先か、はたまた早めに買物に行った方がいいのだろうか、と色々考 えてしまって、また倍ほど疲れてしまいます。  私の韓国における生活の中で、最終的に実現したい夢があります。それは、  1、キムチのつけ方、それもトラック一杯の白菜をつけるキムジャンの季節におけ るつけ方を    修得する。(これを日本の友達に伝授する。)  2、韓国の学校教育における、道徳と国史の教科書が読める程度の韓国語読解力を 身につける。   (韓国の国史というのは、ほとんどが対日本史であるので、その 教育視点を読み取りたい。     これを知れば、対日感情の幾分かは理解できそうな気がする。)  3、陶器を見てまわって、最終的には、自分で作ってみたい。  さて、話は古いのですが、船便の税関においての件でいくつかメールを頂いたので、 それに対してお話させて頂きますと、結局、私は税金を全く払いませんでした。長い こともめていたのに。私は、全くの新品のミシン、コーヒーメーカー、オーブン、電 磁調理器、そしてFD300枚近く(これが結構もめていた)、新品同様のMacintosh、 使いさしのジユーサーミキサー、エレクトーン、CDラジカセなど、色々と心配の種 があったのです。特に、我が家では2台目になるPCは覚悟していたので、一応、 100万ウォン(17万円位)を用意していったのですが、手に怪我をした税関のお兄さ んに、”まぁ、かわいそう、バンソウコウをどうぞ”と手渡してからというもの、 FDはフリーパスとなってしまいました。ホステスネームにありがちな AKEMI とい う名前をつけられた時点から、本能的に身を護る術を知っていたかの様な行動でした。  それから、税関の方が交替されてからは、例の”エレクトーン、この奇なるもの” 攻撃が待っていたというわけです。最終的には事無きで、心配したコンピュータも、 結婚する前の持物、ということで、彼とは別家庭扱いとなり、OK。良かった良かった。  クリーニング屋さんでは、変な韓国語をはなす日本人ということで、顔を見ただけ で洗濯物が出てくる様になりました。管理人さんとの会話はまだ駄目で、お互い硬直 しきって、”おー””あー”と気持ちの悪い会話のあと、とってつけた様に”アンニョ ンケセヨー”とそこだけ流暢になってしまいます。隣の坊やは、私の物まねをします。 いくら変な発音だからといっても、そんなことをされては異境の地でデリケートな私 の心がしくしくと痛みます。”どついたろか、このガキ”と一喝してやろうかとも思 いますが、もし泣かれて、そこのお母さんが、”だから日本人とつきあっちゃ駄目で しょ!”などと教育されては、彼の代まで反日感情が続いてしまいますので、気持ち の悪い笑顔で対応しています。(この子は、とても良い子で、私を見るとちゃんと挨 拶してくれるのですが、物まねをするのが玉にキズなんですよね)  さて、次回は、韓国の女性の生き方とお茶の話、といきたいと思いますので、御期 待下さいませ。(予習をしたい人は、”スカートの風”を読んでみて下さい。) ■韓国の女性の生き方  韓国レポートその8です。  前回、”スカートの風(チマパラム)”と書いたのですが、説明が足りませんでし たね。これは、日本に数年住んだ韓国人である筆者が、両国の文化的差異等を客観的 分析した名著です。韓国行きが決った際、兄がプレゼントしてくれた本ですが、これ がすごいおもしろい本なんです。父も感心して読んでました。   スカートの風(日本永住をめざす韓国の女たち) 呉 善花著    三交社   続 スカートの風(恨を楽しむ人びと)     同上  さて、先週の日曜日、KOEX(日本でいうと晴海、インテックス大阪の様なイベント 会場です)というところで、韓国ソフトウェア展があったので行ってきました。各 ブースの位置と敷地面積が、韓国のコンピュータ業界の勢力地図をそのまま表してい るかの様でした。社運をかけたOS/2をひっさげて、会場のド真中に陣取って元気一杯 なのがIBMさんで、黒山の人だかりでした。日本と同じで、奇麗なコンパニオンのお姉 さんが、画面に合わせて喋ったり、オペレーションしたりしていて、人目を引いてい ました。(他社で、この方式をとっていたところが少なかったというのもありま す。)日本のメーカで堂々登場!だったのが富士通さんで、(あ、別にNiftyだからと いって媚びているわけではないのですが.....)日本語が聞こえてきた時は、涙が出そ うになりました。DS90が出ていました。形が、”あ、IBM互換機だ!”と思いこんでし まう様な形でしたが。  そのむこうにマドンナのビデオが流れていて、どういう関係があんのや、と思わず つっこんでいたのが、こちらもペンコンピュータで社運をかけている(ほんまかい な?)NCRさんでした。  UNIXシステムラボで、一応、SVR4.2の資料なんかをもらいながら、(うちのダンナ は、ここの姉ちゃんの足が一番奇麗だった、と最後まで言っていました。通訳がわり に連れて来たのが間違いかもしれない。)横目で、”あ、POS-Serveだ!”と目ざとく 見つけてしまいました。  POS-Serve社は、CompuServe とNiftyServeに接続する実演をしていました。素早く Niftyのコーナに移動して、ハングルの画面を興味深く見つめ、”やっぱりハングル コード表なんてあるのかな?””それに種類はあるのかなー?””あれば、コンバー ジョンツールはあるのだろうか?”とどうでもいいことばかり考えていました。しか し、Niftyに接続するのに漢字が出力されるのであろうかー。と疑問はつきない。よう し質問してみよう。これくらいなら何とか英語で質問できるだろう。”ぺらぺらぺ ら?”と聞いてみたところ、やっぱり日本語キャラクターは出力されないらしい。” あの、私、NiftyのIDもってるんですけど、アクセス出来ます?””これはデモ用なの で出来ません。”うーん。どんなデモをしているんだろう。  一応、ソフトウェア展ということで、優秀ソフトウェアの展示などもされていまし た。中にペインティングソフトがあるのをみつけて、”あ、KIDPIXだ!”などとはしゃ いでいる隣人をみながら、”やっぱり、家で昼寝させておけばよかった”と、後悔先 に立たず。  こちらで販売されているソフトの値段を確認して、帰路につきました。規模は、日 本ほどではありませんが、パソコン少年たちが、喰い入る様に見つめているところな んかは、どこも一緒だな、などと思いました。  さて、予告しておりました。韓国における女性についてちょっと書いてみたいと思 います。  韓国の女性は、とてもきれいです。これが世界に通用する水準になったのが、私が 思うに、女性の髪がストレートヘアーになった、ここ数年ではないかと思うのです。 6年程前、学生時代に来たときは、皆それぞれ奇麗だとは思うのですが、どうも皆 (ほとんど全員)が”おばさんパーマ”をかけていて、パッとしない感じでした。た だ、今になって思えば、ほぼ全員が髪に”美しく見えるはずのパーマを施す(当時の 流行)”ということはイコール、”美”に対する感心の高さを表していたのでは、と 思ったりします。ストレートヘアーが、(日本から流れてきたと思うのですが)流行 する様になって韓国に来た時、”えっ!、皆かわいい!”と絶句。それが今では超ミ ニスカートが大流行で、大根の私など、毎日食い入る様に見ては、ため息をついてい ます。 韓国の美人の特徴は、  1、肌がきれい  2、脚がきれい(まっすぐで、長い。)  3、化粧がケバい の3点に集約できます。  1、は”水説”や、”にんにく成分説”など、色々ありますが、原因はわかりませ ん。  2、は日本人にとって不利なのは、正座文化があるためで、こちらは、立て膝が正 座の代りなので、脚は曲ったりしないのではないか、という説があります。  3、は、日本人にくらべて、はっきりとわかる化粧をします。(ナチュラルメイク は、あまり好まれない。)狐系に、眉をはっきりと書きます。ちょっと気が強そうな 感じがします。  ただ、こちらの女性の社会的地位はまだ低く、大学を出てキャリアウーマンになる 人は少なく、有名大学に行く目的の大部分が、エリートの人と結婚するため、という のを聞いた時には絶句しました。韓国のお茶の水と呼ばれている梨花女子大学の前に は、ブライダルサロンというか、ウェディングドレスショップが、沢山あります。卒 業と同時に結婚、というのもかなりあるそうで、何てもったいないのだろう、と哀し くなってしまいます。(余計なお世話かもしれない。)また、美容整形手術も、かな り一般的で、二重まぶたにする手術は、ほとんどという位の女性がする、という噂も あります。これは、女性の評価基準の中で、”外見的美しさ”というのが最も大きな ウェートを占めているからだ、とのことです。そのために、エアロビクス等も満員御 礼です。しかし、この涙ぐましい努力の中で作り上げられた韓国女性の美しさには、 やはり脱帽してしまいます。私などは、その手の努力が足りないと、いつもダンナに 言われています。私としては、”裸一貫で生きていける、強靭でしなやかな気力”を 追及するあまり、一部女を捨てていることもあったかもしれない。反省しないことも ない。しかし、やはり彼女たちは本当に幸せであろうか、と又余計な事を考えてしま うのです。そのうちウーマンリブでも出て来ないかなー、と期待して待っているとこ ろなのですが、韓国式儒教の浸透したこの社会では、日本と同じ様にはいかないかも しれないなー、と思っています。  おっ、今回はちょっと長くなってしまったので、次回はお茶の話しから......。    aken ■ピアノコンサート  韓国レポートその9です。  先日、韓国に来て初めて、ピアノコンサートへ行って来ました。数週間も前に教保 文庫という大きな本屋さんの中の、チケットカウンターでチケットを購入し、カレン ダーに印をつけて心待ちにしていたコンサートでした。会場は日本では”武道館 か!?”という様なメジャーな所で、その割にはW5000(800円位)と安く、”有望な新 進音楽家を発掘できるかもしれない...”と、その日は朝からコンサートのことで頭が 一杯。私たちの期待は、とどまることを知りませんでした。  会場に行くと、友達と待ち合わせしているのか、花束をもったアガシ(お嬢さん) 達がわんさかと入口前に陣取っていて、コンサートの実感をしみじみと味わい、演奏 者のプロフィールなんかをもらいながら、”えーっと、2階の2ー72ね....”と座 席を確認。2階だけど、まぁまぁ見えるわねー、なんて談笑しながら、今か今かと待 ちこがれる二人。彼女(演奏者は女性)のプロフィールを見てみると、あのお茶の水 と言われている梨花女子大(以下、梨大)の音楽科を卒業後、音楽留学している。ど うやら、その帰国コンサートらしいぞ。梨大の音楽科であれば、きっと、日本でいう と国立音大、東京芸大のノリだろう。これはすごいかもしれない、とまた盛り上がる。 しかし、賞はとっていない様だ。少し、不安がよぎる。いや、大丈夫だろう。何しろ 隣では、”俺、ピアノコンサート生まれて初めてや!”と私以上に期待している彼が いる。ここで、心配させてはいけない。夫を不安にさせてはいけない。どんな逆境に あろうとも、さびしい思いをさせてはいけない。誰が彼を責めようと、私だけは味方 よ。とそこまで思いこんだところで、開演5分前のベルが鳴る。  あれー、5分前というのに、みんなまだ席についていない。”実に韓国的だなー” と、彼が感心する。私は、何がどうでどこが韓国的かわからないまま夫婦の会話はそ こで終る。  いよいよ開演のベルが鳴り、会場が暗くなったかと思った瞬間、韓国民族の大移動 が始まった。後ろの席の人達が一斉に前の空いている席に移動し始めたのだ。”もし かして、これが韓国的なのかも知れない”そう気がついたところで、会場は割れんば かりの拍手。とうとうピアニストの登場だ!私も負けずに拍手する。さあ、いよいよ だ!  ピアノの音が聞こえて2小節目に、私は全身が硬直してしまった。今、確かに彼女 は音を外したぞ。あ、また、えーまただ。おーい、せめて楽譜通りに弾く位はして よー。と思わず心の中でつっこみを入れる。これはもしかしてひどいかもしれない。 体調が悪いのであろうか。それとも死ぬほど嫌いな曲だったかもしれない。40度の 高熱があったということにして、一応、1曲目を聞きおえた。そして彼女は、最後ま で高熱だった。  最後の曲の時、感窮まって涙も流さんばかりの彼女に反して、私達二人はすっかり うなだれていた。”もし、これでアンコールでもあったら、韓国の人の音感を疑う ぞ!”と意気込んでいた私の期待は、潮が引く様に小さくなる拍手の音とともに消え ていった。韓国の人の耳にも、ひどいものだった様だ。  ”W5000を返せ””私達の貴重な時間を返せ”と思いながら会場ロビーに出たところ、 本人が友人とおぼしき人達から花束をもらい、”よかったじゃない”なんて言っても らっていた。本人の顔には、今日は絶好調だったわ!という自信があふれていた。” 40度の高熱の中で頑張る可憐な新進音楽家”という私の仮説が立証されることはな かった。  この出来事のポイントは3点あります。  1)W5000の音楽会の価値についての私の認識が甘かった。(その程度の演奏者しか 来ない)  2)これが、市民会館ではなくメジャーホールで開かれたところが誤解を生んだ。  3)社長令嬢などのお嬢様であれば、簡単に留学も出来るし、留学すればハクがつ き、お金が   あれば会場も借りることができるという韓国の常識を知らなかった。  意外なところで、韓国のピラミッド社会(どこがや!)を見た気がしました。い やー、びっくりしました。どのくらいひどいかというと、”よく音楽科に入れてもら えたわねー”という位ひどかったんです。間違えるのは平均すると2小節に1回。町 のピアノ教室の発表会でもそんなに間違えないだろう、という位なんです。この ショックは、今現在でも続いています。   さて、予告にありました様に、今日は韓国のお茶文化についてちょっとお話させて 頂きたいと思います。まだ、研究段階で、もっと深く調べてから、”韓国のお茶と不 思議なお粉たち Part2”をお送りさせて頂きたいと思っています。  こちらでは、喫茶店、レストランに入ると必ず、”ポリ茶”という韓国麦茶が出て きます。これは、必ず、”ムル(水)”と呼ばれています。この麦茶は、日本人にとっ ては、とても薄い感じがします。間違っても玉露の様な”美味しいわねー”というも のは出てきません。そこで、私は韓国のお茶文化にはあまり期待していませんでした。 しかし、韓国にもお茶文化があったのです。これは、日本の茶道の様な形式美を競う 様なものでも、台湾の様に、香りを競うものでもなさそうで、どちらかと言えば”漢 方”の部類に入ります。(あ、韓国の人は、薬や漢方が大好きみたいです。こちらは 薬を”ヤク”といいます。韓国でヤクルトが爆発的に売れたのは、その名前に負う部 分が多かったという噂があります。”ヤク”ルトっていうわけです。)  有名なお店になると、韓国の伝統を感じることができます。日本の和紙同様、韓紙 というものがあって(全州産が有名)、それを使った室内装飾が見事です。お茶器も 立派な白磁で、添えてでてくるお菓子も美味しいんですよね。時を忘れる......正に この表現がぴったりくる空間です。その中で、かぼちゃ茶、ニッキ茶、人参茶、しょ うが茶、きなこ茶(これらはちゃんとした正式名称があります)などが、私のお気に 入りです。  ところで、百貨店に行くと、日本人には不思議に思う空間があります。それがお粉 売場です。韓国には薄力粉/強力粉がなく、中力粉というその中間の粉しかないので すが、その横に、色々なお粉がならんでいるのです。こんなに種類があるのだから、 強力粉位あるだろう、と探しているのですが、いつも期待を裏切られてしまいます。 それらの粉が、実は、かぼちゃ茶や、きなこ茶のもとになるお粉なのです。どんなと ころにも売っているので、そのお粉がどれだけ一般的かがわかります。この前、作り 方も知らずに、そのお粉を買ってきて色々試してみたのですが、試飲コーナでのませ てくれる様な味には、絶対なりません。ただいま、研究中ですので、また詳細につい てはレポートさせて頂きます。  それでは、毎度長くなってしまいましたが、akenからのレポートでした。  それから、今日本では統一教会合同結婚式が話題になっているそうですねー。私も びっくりしたのですが、その教祖さんが、うちの近所に住んでいるらしいのです。特 派員として合同結婚式を取材しようかとも思っているのですが、間違って洗脳されて しまうと困るので(私は環境に左右されやすい)やめておきましょう。それでは。    _aken ☆★☆★(今回は不調ですが、rwxrwxrwxパーミッションでOKです。既号もしかり)★ ☆★☆ ■スリ体験  記念すべき韓国レポートその10です。が、私の身の上にショックな事件が起こっ てしまいました。今日はその話を最初にしたいと思います。題して、”韓国ス リ.....その実情と手口を探る!。”(しかし、自分の不用心さを暴露する様で、情け ないのですが)  毎日の大学通いにも、ソウルでの生活にも慣れたある日のことだった。その日は彼 の両親が日本からはるばるやってくるということで、いつになくフェミニンな服装に 身を包んだ私は、そうだ、いつものデイパックではいけない、と気づく。あわてて、 中のものをお気に入りのきんちゃく型鞄にうつしかえてゴキゲンだった。大学へ行っ て、その帰りに空港へ寄る予定の私は、慣れた足取りでバスに乗った。この半年の間 に急に霊感が発達したのか、最近の私にはよく”虫の知らせ”がある。それは数分後 の事象を想像してしまう、という形式のものだ。普段、考えもしないようなことを急 に考えると、本当にそうなってしまうのである。バスに乗った。数分走ったところで、 私は自分のきんちゃく袋を眺めて、その一番上にある財布に気づく。”こんなんやっ たら、スリに遭ってしまうわー”と思ったところで、鞄を自分の目の届く前方にもっ てきて、その上に手をおいた。降りるべき所の一つ前の停留所での出来事だった。そ の日は満員で、出口付近にいた私を押し退けてアジュマ(おばさん)がものすごい勢 いで降りようとした。バスのドアがしまる直前ぎりぎりの最後の降り客だった。私は、 その勢いで体が反り返ってしまい、バランスをとろうと鞄の上から手をはなした瞬間、 そのアジュマは私の鞄の上に倒れこみながら降りていった。私の鞄の上を一瞬派手な 布が被った瞬間に、”やられた!”と思った。バスのドアがしまる瞬間に追いかけよ うと思ったが、そこが日本人の哀しい性。間違っては申し訳ない、という気持ちが脳 裏をかすめた。ドアがしまる。鞄を確認すると案の定、財布がなくなっていた。どう いえば良いのか韓国語がわからない。バスが動きだした。アジュマの後ろ姿も動 く。”ネリョヨ!(降ります)”と叫ぼうと思いながら、もし、バスの中に落してし まっていたら、という気持ちが浮かんだ。そこで、足元を探してみたが、財布らしき ものは無かった。その間、加速度をつけたバスは、次の停留所へ着いてしまった。何 かの手がかりをと思い、バスに乗った時間とバスのナンバープレートを頭にきざみこ んだ。しかし、そんなものは全く役に立たないものであった。    いやぁ、ショックな出来事でした。目の前で起こっただけに、また想像していた事 だっただけに、事前に対策をたてれなかった自分に腹がたってしまいました。これは 韓国の生活に慣れ始めた私に対する警鐘かもしれない。この程度ですんで良かったと 思うべきなのでしょうが、悔しい思いをしてしまいました。  そこで、今日は、韓国のバス事情についてちょっとだけお話させて頂きます。アジ アを貧乏旅行すると、どうしても欠かせないのはバス乗車術(?)です。現地の言葉 がわからないという前提であれば、中国語圏が一番乗り易いですね。特に香港の場合 は、英語でも行き先が書かれているので、初心者でも容易にバスに乗ることができま す。しかし、タイと韓国は大変です。特にタイにおいては、バス番号までタイ語で書 かれているのでちょっと時間がかかります。韓国でもハングルで書かれているので読 めないと大変です。それ以外に韓国のバス停は、バス停留標識のある前後100mのあた りすべてが停留所になり得るので、ゆっくりとバスを待つことが出来ません。普通、 一つのバス停留所には、2から10種類位のバスが止まります。時刻表などないので、 いつ来るか、どのあたりに止まるか想像できません。また、どさっと乗り込んでくる 様な停留所ならば必ず止まるのですが、そうでなく降り客がいない場合、すっとばさ れてしまいます。その度に目が点になってしまう私です。市内バスには、W220の普通 バスと、W500の座席バスがあります。普通バスには”降りますベル”が付いているの ですが、座席バスにはあまり付いていません。降りる時はどうするかと言えば、バス 停留所が近付いた時に、立ち上がって”私は降りますジェスチャー”をすると止まる のです。この運転手さんと乗客の中の”あ うんの呼吸”がミソです。又、バスに乗っ て座席が無く立っていると、目の前に座っている他の乗客さんが、荷物を持ってくれ るのです。私もすぐ環境に馴染むので、私が座った時は、他の人の鞄を持ちます。目 上の人を大切にする儒教国らしく、席を譲る姿もよく見かけます。そのあたりは韓国 の良い部分なんでしょうね。ということで、韓国のバス事情についてお知らせ致しま した。ショックのあまり筆の冴えないakenからでした。 _aken ■韓国語と日本語の類似性 韓国レポートその11です。 スリ後遺症も癒え、警察で紛失証明をもらう使命を受けた私は、”今、延世大学で韓 国語の勉強をしている学生”という根拠のない自信にささえられ、警察署で一幕繰り 広げました。結局ダンナの会社まで電話をかけてしまい、”まだ私は韓国語話せない のねー”という当り前のことにやっと気づきました。私が今勉強しているクラスは1 級(全部で6級まであり、一期3ケ月で終る)で、最初、”こんにちは”というレベ ルから始まる超初級クラスです。その学校で昨日、今日と中間試験(うぁー懐かしい) があり、試験勉強とオリンピック観戦(もちろん解説は韓国語ですが)で疲れはてて おります。と書くと夕閑マダムみたいでやーね。  今日は、その1級レベルで感じた韓国語と日本語の類似性についてお話したいと思 います。韓国語を御存知の方にとってはおもしろくないかもしれませんが.........。  まず、単語ですが、日本語と全く同じ発音、又は漢字に直すととても似ている、又 は日本人にとって想像しやすい言葉は無数にあります。  例えば、ありがとうという意味の”カムサムニダ”は、感謝(カムサ)ハダという 動詞の叙述形なのです。このハダというのが、日本の”する”動詞と酷似しており、 チュンビハダ(準備する)、トチャクハダ(到着する)などと使えます。発音が似て いるだけでなく、文章の構文もほぼ同じ。また日本語の中でも難しいとされる助詞の” は”と”が”の用途が、”ヌン”と”イ/ガ”とほぼ一対一対応をするというのも興 味深い話しです。又、私が驚いたのは、服をハンガーにかけるの”かける”という意 味にあたる韓国語の”コルダ”が、電話をかけるの”かける”にも使えるということ です。また、”電話する”という意味の”チョナハダ”とも言えるところも面白いで す。  私が最初に”あっ”と思ったのは、美しいという意味の”イェップダ”です。その 連体形が”イェップン”なのですが、これが日本でいう”べっぴん”ではないかと密 かに考えています。また、日本の祭で登場する”ワッショイ”ですが、これも来る (オダ)の過去叙述形”ワッソヨ”に酷似しているのでもしや....と考えております。 しかし、この話をダンナが韓国の人に話したところ、思いっきり笑われたそうなので、 あまり期待はしないで下さい。その他にも、高いという意味の”ノップダ”は、日本 の某国営教育放送で登場した”ノッポさん”の語源だったのではないかとも思います。 また、その他に有名な話で、”ハナから始める”というハナも韓国語では、1(ひと つ)を表すハナという言葉があり、そこからきたのではないか、という説や、日本で も独身青年のことをチョンガーと呼んだりしますが、それも韓国語のチョンガッから 来たと言う説は、御存知の方も多いと思います。  そういう意味でも、日本語を知る人間が韓国語を勉強するというのは非常に興味深 いものがあります。これはただ外国語を勉強する楽しさとは別の次元の興味深さがあ ります。この次に歴史などに手を出すと、どんどん泥沼にはまりそうで恐いのです が......。    今、韓国ではオリンピックの話で持ちきりです。早々の金メダルに新聞もテレビも わいています。今日、友人から日本選手が女子水泳で最年少金メダルを獲得したと聞 いて、嬉しくなりました。愛国心というと、特に戦後日本においては危険な香を放ち ますが、そんなものが私の中にもあったのかなー、としみじみ思ったりします。です が、結構それも薄っぺらいもので、気がついたら韓国を応援してみたり、アメリカの バスケットに期待したりしています。これから3日間の夏休み中は、オリンピック観 戦に集中しようと考えているakenからでした。    _aken ■韓国人のパーソナルスペース Korean Report No.12です。 (ふふっ。ケッヘルナンバーみたいで格好いいだろー)  ダンナの勤めるソウル事務所がとうとう支店開設の認可を受け、思わずお赤飯を炊 いてしまったakenです。今日は、この世の終りか? と思う程の激しい雷雨があ り、”あーこれで梅雨も終りかしらん....”と思っております。  ところで、今回は、”韓国人のパーソナルスペース”という題目で書かせて頂きた いと思います。かなり独断と偏見に満ちたものかもしれませんので、御指摘の程、よ ろしくお願い致します。  社会心理学でパーソナルスペースという概念があるのです。これは、他人に入られ ると不快に感じる(自分をとり囲む)領域みたいなものです。それぞれ個人差はある のですが、自分のなわばり空間の様なものを持っているのです。その距離を確かめる 簡単な方法は、例えば横断歩道が青に切り替わった時、隣に並んでいる全くの赤の他 人と同速度でぴったりと歩いてみて下さい。その赤の他人を仮にAさんとすると、その Aさんは、自分のパーソナルスペースを護ろうとして、速く歩くか、遅く歩くか、又は 横にそれて行くかして、貴方との距離を離そうとするわけです。そこで安心する距離 内が、Aさんのパーソナルスペースみたいなものです。もちろん、正確ではありません が。そこで私は大胆な仮説を立ててみました。今回はその仮説立証スタイルをとりた いと思います。  仮説 ---- 韓国の人のパーソナルスペースは、日本人より狭い!  まず最初に、パーソナルスペースの距離と文明、文化との関連性はありませんので、 狭い、広いで価値判断はできません。日本では、その道の人(8933)のパーソナ ルスペースは広いという研究もあります。で、何故、狭いと考えたかと言いますと、 バスの中で、他人の荷物を何の抵抗もなく持てる、又、他人に話しかけるシチュエー ションが日本よりも多々見られる、等に読み取ることができます。これらについて は、”昔の日本もそうだった....”という話をよく聞くのですが、他人の体温を感じ るというか、人間の暖かみを感じることで、私としては韓国の良い部分と思っている のですが、やはり現在の日本人の感覚としては、少し違うと感じる人もいらっしゃる と思います。それで、他人との距離のとりかたが日本と違うのではと思ってしまいま す。又、スカスカに空いている座席バスなどでは、例えば、日本人が乗り込んできた 場合、ほとんどの場合、2人掛椅子がわんさかと空いている場合、その空いている所 に、それも、詰めてではなく1つくらい空けて座ると思うのですが、韓国の人の(特 におばさん)は、たくさん空いているのに、2人掛椅子で既に1人座っているところ に座るのです。その元々座っていた人も、嫌な顔をしないところを見ると不快に思わ ないわけで、というと韓国の人のパーソナルスペースは座席1人分位しかないのだろ うか、と悩んでしまったりします。これが日本だと、まず、既に座っている席に座り に行かないし、もし座っても、元々いた人は、きっと、”空いている席が沢山あるの にー”と不快に思うことでしょう。ともすれば、最初の人が席を変ることもあるかも しれません。日本のJRなんかに乗ると、4人座席に1人ずつ点在している光景をよ く見かけますが、韓国では、バスの前の方に集中していたりします。  これは次元の違う話とは思うのですが、韓国では、友人同士でも手をつなぎます。 男同士、女同士も当然です。これは、もしかすると友人になった瞬間に、日本でいう 友達感覚ではなく、肉親感覚になる表れかもしれませんが....。女性同士だったらま だかわいい、という気がするのですが、大学生くらいの男同士が手をつないでルンル ンと歩いている所を見たりすると、ゲイの人が、”オオ、コリア、パラダイス!”と 喜んでしまうのではないかと、いつも心配してしまいます。  私は雑食ですので、韓国の辛いものでも何でも美味しく頂いて、バスにのれば他の 人の荷物を持ったり、またまたある程度声の大きなものが勝つ、という態度に出たり しています。韓国に住むのだから、と韓国人っぽく振舞う努力をしようと思っていて、 最近ふと気がついたことがあります。それは、どんなにがんばっても韓国人にはなれ ないということと、一生韓国社会の中で生きていくわけではない、ということです。 やはり、舞台は何処でも、日本人には変わりはなく、格好よく言えば国際人として生 きていくのであって、韓国ナイズされるのが本意ではないのだ、ということなのです。 哀しいことながら、韓国人らしくふるまうことが、国際人らしく振舞う事とイコール でない、ということなんですよね。ただし、これは日本人=国際人という等式も成り立 たないんですけど。特に団体旅行と、女性の派手旅行では、悪名高い日本ですから。 私が一人旅をしている間に、”日本の女性が世界で最も貞操観念がない”という声を たくさん聞きました。その度に哀しく情けない思いをしました。又、韓国内でも名所 旧跡にいくと、必ずいる日本人団体客が、”旅の恥はかきすて!”(他の国に、こん なことわざあるのかしらん....)という行動をとっているのを見ても哀しくなります。  ということで、今回は少々シビアでしたね。国際人として出来るだけ客観的に見れ る様に努力していきたいと思います。と同時に住む地としての韓国への愛情も忘れな いでいておきたいと思っています。うーん、自分自身のものさしをしっかり持ってい ないと流されてしまうなー。明日から、又授業の始まるakenからでした。 _aken   ■あけんはソウルで何をする 韓国レポートNo.13です。  ふふ、そうよ私はテレビっ子。韓国に来てからというもの、私はテレビの前から離 れなくなってしまった。聞いていても分からないのですが、朝は、家庭料理から、” 1(ハナ)、2(トゥル)、3(セ)”という子供番組等を好んで見ていました。テ レビ”家庭料理”もNHK”今日の料理”の様にテキストがあると思いこみ、本屋さんで 当然の様に、”家庭料理テキスト下さい”と言って笑いをとってしまった私です。  今一番興味のあるものは、韓国の歌謡曲です。これが実に良い。最近日本では、歌 謡番組がほとんど無い状態だと思うのですが、韓国では、毎日の様に”歌謡top10” や、”人気歌謡”などの音楽番組があります。日本に連れていってデビューさせたい、 とすっかりパトロンのお姉さんの気分になることもよくあります。特に”ソデジ& Boys”というグループは、韓国語のラップが本当に格好よく、六本木のディスコで流 してもらいたい位なんです。このソデジ君は、弱冠20歳位なのですが、作詞、作曲、 編曲(コンピュータミュージックも!)、踊りの全てをこなすスーパーボーイで、すっ かり虜になっております。    ところで、皆さんお久しぶりです。お元気ですか? この潜伏期間中、私は何をし ていたかというと、”長技自慢”の準備をしていたのです。これは、我が延世大学韓 国語学堂の1級のクラス(全部で12クラスあり、1クラス11名います)で行われる、 いわゆる学芸会の様なものです。我がクラスは漢字圏で集められてしまった日本人ク ラスなのです。大学時代、学園祭実行委員であった私は、イベントものに弱く、寝る 間は惜しまず、家事する時間を惜しんで準備にとりかかりました。内容は韓国語劇な のですが、1992年バルセロナオリンピックパロディーをやりました。私は、最初 の実況中継をするアナウンサー役で、二人で掛け合いをするのですが、大阪出身とい うだけですっかり色物にされ、ボケまくりました。事あるごとに、”わが国(ウリナ ラ)が一番!”と連呼しましたが、少々浮いてしまいました。例の弓矢で聖火に火を つけるパロディーも大ウケでした。その後、将来韓国市場で活躍するはずの、大手商 社マン(24)と信託銀行マン(27)に水着を着せ、シンクロナイズドスイミングをさせて しまうという、この単純で下品な発想が、国境を超え、対日悪感情の壁をつきぬけ、 大ウケにうけ、場内は湧きかえりました。最後は、ソウルオリンピックテーマ曲をナ レーションと共にハミングする白々しさが爆笑を呼び、我がクラスは、堂々ダントツ の一位に輝きました。  しかし、他のクラスもなかなかのものでした。特に日本人の多いクラスは、全体的 にまとまりが良く、準備、段取、態度、どれをとっても好感が持たれ、笑いのツボも よく心得ており、平均以上の評価を受けていました。それに対し、その他外国人(特 にアメリカ人等)のクラスは、すっかりやる気がなく、義務感の中でなんとなくお茶 を濁している様で、驚いてしまいました。あれほどノリの良いはずの彼らが何故?  ”和をもって貴(尊?)しとなす”という言葉がある様に、全体的にまとまって一 つのことを遂行する時に、日本人はものすごい力を発揮するのではないかと思いまし た。アメリカも韓国も(日本よりも)個人主義的色彩が濃く、それぞれの人間は優秀 であっても、それ人達があつまった時にどう活かされるか、疑問に思う時もあります。 これを組織(企業)として考えてみた場合、何故日本が短期間に高度成長を遂げるこ とができたか、その理由の一つに考えれないこともないなー、と感じました。  すっかり祭に時間をとられ、気づいた時には、すでにもう期末試験前で、またもや 試験勉強に時間がとられてしまいます。あー大変、大変。  あ、もしかして、私って主婦だったんではなかろうかー。  一抹の不安がよぎっても後の祭。私は学生、というアイデンティティーが確立され てしまい、主婦の自覚がかなり薄れている今日この頃です。  ところで、うちのダンナが最近コンピュータに傾倒し、少々生意気になって困って います。今、家では、AERA と、日経トレンディーと、MacPowerを定期購読しているの ですが、ダンナがMacPowerに興味を示しはじめ、なかなか私の手に届きません。 ちょっと前は、”アイコンをクリックしてドラッグする”というフレーズが気に入っ た様で、朝の忙しい時間に、この言葉を連呼して、”お前知らんやろー、教えてやろ かー”と言っています。”あんた、誰に物言うてんねん。”と言いたいところですが、 そうなると話が長くなって、家の中が片付かないので”あー”と生返事をしています。  8月末位から約1週間程、日本に帰る予定ですので、次回は韓国に戻ってから、” あ、日本ってこんな国”というテーマでお送りできると思います。ご期待下さいませ。 _aken  ■韓国女性について(二) 韓国レポートその14、夏は何処へ行った......。  地域割引と学生割引の恩恵を受けてアシアナ航空機から高松に降りた時のショック は凄かった。”なんだ、この南国の空気は! この暑さは!”と絶叫してもまだ暑 い。”ちょっと、ソウルの夏が涼しいなんて誰が言ったの!”とソウルの暑さに激怒 していた私は、すっかり前言撤回を申し入れていた。あ、やっぱり日本の方が暑 い.....。でも空気は日本の方が澄んでいるわねー、などと思いながら四国は丸亀の家 についた。それからの数日間は、すっかり嫁の立場に酔いしれる私であった。  その後、ソウルに戻って来たときには、夏が行方不明になっていた。もうすっかり 秋の空気が漂い、天が高い気さえする様になっていた。夏は何処へ行ったんだろ う.......。  ところで、日本に戻って驚いたのは、空気が奇麗なことや、横断歩道の青時間が長 い事、室内が明るい、定員さんがしつこくなく、タクシーは高いけれども親切で礼儀 正しいという事であった。女性が地味だなー、と実感するかと思ったのだが、戦いは 既に金浦空港から始まっていたため、日本に着いた時には免疫が出来てしまっていた。 というのは、先月25日に空港で、”統一教会合同結婚式を挙げたぞ”、というプラ カードでも持っていそうな団体に大勢出食わしていたのだ。辞書を片手に結婚相手と コミュニケーションをとろうとする女性達は一様に、ショートカットで薄化粧、 ちょっと時代遅れの感のあるワンピースを身に纏っていた。どう見てもしっかりした 性格の良さそうな女性ばかりで、”何もそんな苦労をしなくても、あなたならもっと いい人紹介してあげるのに。何だったら、ウチの兄でも....。”という気になってし まった。そんな地味団体を空港で見てしまっていたので、日本に着いた時には、”あ、 派手な人もいるー”とすっかり安心。  ところで、最近ある韓国女性と親しくさせてもらっている。年齢も学年も同じで、 一流ではないが4年制大学を卒業しており、自宅から大学に通っていたというあたり も私とそっくりで、最近、彼女を通して日韓女性比較をすることが、最近の私の趣味 となりつつある。そこで今日は韓国女性についてーその2(韓国女性の考え方)を、 彼女に対しての”つきあいの鉄則”という形で紹介していくとする。   ○鉄則1 他の女性を決して褒めてはいけない。      特に美しいという観点で話をしてはいけない。  これは、”美”に対する意識の高さだと思うが、とにかく外見的美しさが評価の第 一ステップであるので、毎日、”こいつには勝った....”などと思っているらしい。 化粧室での風景もすごい。(あ、これは日本も同じだが....)私は、彼女のことを” 美人ねー”などとひとしきり褒めてた後、二人の共通の友人である韓国女性のこと を、”彼女はかわいいわねー。特に日本人に受ける顔をしているわよ”などと言った 途端、空気が重ーくのしかかり、ちょっと機嫌を損ねた風に、”でも、彼女、色が黒 いでしょー”と冷笑したのには参った。私が、”色が黒くてもケンチャナヨ!(問題 ないわよ)”などと逆襲しようモンなら、反応さえもなく、すっかり話を返られてし まった。これは恐い。恨みを買ったかもしれない。他の女性を褒めてはいけません。 ○鉄則2 4年制大学を卒業した女性のプライドは相当なもの。      そのプライドを傷つける様な言動は謹むこと。    さて、日本語学科を卒業し、筑波大学に留学までした彼女の日本語はとても上手で ある。しかし、Nativeの私にしてみれば、古い表現や、口語的でない表現も多々見ら れる。日本語教師という彼女の為に、”あ、その表現は、ちょっと違うよ。言わない ことはないけど、○○と言ったかたがいいかもしれない”などと指摘をすると、その 時は納得した様なのだが、次に私の口から飛び出したつたない韓国語は必ず冷笑をもっ て否定されてしまう。”おかしーいっ。変な表現!”とニベもない。又、高卒の女性 に対しての態度は、極端に言えば、”私、大学出てんのよー、あんたとは違うの よー”というのが顔に書いてある様な態度が多く、その割には、ソウル大学を卒業し た生徒(彼女が日本語を教えている)については、何度も”彼はソウル大だか ら....、と尊敬の念を持って話をする。日本では、多くの短大卒業一般職の人に、男 女雇用機会均等法の恩恵を受けた一握りの4年制大卒業総合職の女性が、苛められる という構図はよく聞くが(私の友人の多くが被害に遭っている)、その逆の様な現象 は明らさまには見られない。日本の女性達に攻撃の対象があるとすれば、それは同期 の男性社員に対して、”負けないわよー”程度のものであろう。もちろん、プライド は高いのだが、それを素直に表現することを良しとしない美意識が日本にはあるので はないか、と思うのだが。 ○鉄則3 彼女より奇麗であってはいけない  美人に生まれなくて良かったと思ったことが、今までに二度ある。一度目は、今ま でのモテない自分が人並に結婚したとき、もし美人だったら寄ってくる虫が沢山いて (外見に惹かれる男が沢山いて)選択が難しかっただろうが、私の場合は、そういう 選択に苦しむ必要がなくて良かったー、と思った時で、二度目は彼女と出会った時で ある。私の旦那の説によると、”韓国女性は自分より奇麗な女性の横に並ぶのを嫌う” らしい。なるほど、彼女とのつき合いにおいて、彼女がすっかり安心している、と感 じることがあるのも、この恵比寿顔の私が横にいるからではないかと思ったりする。 たまにお化粧をしたりすると、”今日はきれいねー”などと言われるが、これは、” 何をしたって、私にはかなわないわよ”という事実があっての余裕の発言であり、私 としては”ボロは着てても心は錦!”と思っているので、別に腹も立てないので、こ の関係は保たれている。  おっと、久しぶりに書いたのですっかり長くなってしまいました。それでは今日は このへんにしておきます。実は(あまり大きな声で言えない....違法なもんで)週に 一回ですが、某日系企業で日本語初級会話の先生をしています。これが面白いんです よね。次回はその話でも....._aken ■ソウルでの日本語教育 韓国レポートその15です。  私の愛する”ソデジ&Boys”が、とうとう日本進出をするらしいという噂を聞いて 以来、私は憤りを隠せないでいる。ソデジはどうして私がパトロンになるまで待って いてくれなかったんだろう。しかし、歌謡曲不毛の今となっては、日本の音楽シーン にアジアの歌手が登場してくるのは必至。日本の業界人の中で、”ソデジ”に目をつ ける人がいても不思議ではない。デビューした暁には、皆さん応援してあげて下さい。  ところで、つい1ケ月ほど前に韓国入りした奥さんから、”どうして韓国には美人 が多いのに、男前が全然いないんですかぁ?”と尋ねられて絶句した。とりあえ ず、”まぁー、あなた日本の衛星放送ばっかり見てるでしょー。韓国のテレビを見て みなさい。もう、ホルモン注射でもしてるんじゃないかっている程の、ジャニーズ系 の(紅顔の)美青年達がわんさかっているんだからー”と答えておいたが、彼女の言 うことは充分納得できる。以前、香港に行った時、”香港には、女優クラスの女性と、 眼鏡をかけた勉強大好き少女タイプの2種類しか存在しないのではないか、と思った のだが、韓国の男性にも、似た様な印象を持っている。今度は男性観察でもしてみよ う。  最近、私は、K株式会社(バルセロナオリンピックでのマラソンで、日本を2位に押 えての堂々金メダルを獲得した選手がいたが、その彼をいきなり役員にしてしまった 会社であるが....)というところの総務部の人達に日本語会話を教えている。週月曜 日だけなのだが、この時間が、午後7時10分から一時間ということで、専業主婦のは ずの私が外にいてはいけない時間帯である。彼は少し不機嫌な様だ。この前も彼の会 社のすぐ近くにあるKビルの前で、淋しそうに待つ彼の姿があった。”ごめんなさい。 悪いとは思っているの。だけど.....”と一応口だけはそういっているが、”心にもな いことを言うなよ”と言われてしまった。流石、夫だわねー、と褒めたところで事態 は変わらない。”これが、私の唯一の社会との接点なの....”と泣いてみたが、嘘泣 きはすぐにバレる。しかし、こんなことでいちいち不機嫌になってもらっては困る。 専業主婦が私のディフォルトと思われてはいけない。このあたりで適当に免疫をつけ て、だんだん拡張していこう、というのが私の狙いであるため、こんなことで引き下 がってはいられない....。  と、毎週議論の白熱する、私のささやかなる社会進出であるが、日本語教育という のは本当に難しい。引き受けたからには、出来る限りの事をしよう、皆に楽しんでも らおう、と意気込み、日本に帰った時には、”日本語教育”に関する本を買い漁った。 韓国にもどってきて、その本を開いてみて、私は青ざめてしまった。日本語教育とい う沼が、想像を絶する深さを持つことを知ったからである。  さて、ここに私が買った本の中の一冊を紹介しよう。これは読物として読んでも結 構面白いかも知れない。  外国人が日本語教師によくする100の質問   バベルプレス(¥2600)  この中からいくつか引用してみよう。(これは著作権には触れないですよねー。)  ○”鉛筆があります”と”鉛筆はあります”はどう違いますか。  ○”うれしい”と”楽しい”の使い方がわかりません。  ○”立ちどおし””立ちづめ””立ちっぱなし”はどう違いますか。  ○”〜人”はどんな時に”にん”と読み、どんな時に”じん”と読むのですか。  ○”氷上を滑る”と”氷上で滑る”はどう違いますか。  私は、この本を読んでいくにつれて、本当に正しい日本語を自分が使っているのか どうか、疑問に思ってしまった。突然、こんな質問をされたら、どうしたら良いのだ ろう。それも初級の人達にも理解できる様な、易しい日本語で説明しなければならな いなんてー。  と、毎週悪戦苦闘している私です。  今日、韓国の友達の結婚式に行ってきました。これは日本のとかなり違う印象を持 ちましたので、次回は、結婚式ー日韓比較対照表ーをお届けしたいと思います。それ では、_aken。 ■結婚式だ! 韓国レポートその16です。 ”ソテジ ハ アイドル”という歌手が韓国にいて、私は常々贔屓にしているのだが、 この意味は、”ソテジと子供達”であるが、これを英語読みすると、"stage &idol"で ある、と日本語会話の生徒さんから聞いて感動しているakenである。(こんな俗っぽ い話ばっかりして、ちっとも授業が進まないー。)  今日、郵便局へ行ったら、”あなた、昨日、お釣り忘れてったでしょー”といわれ て、いきなり現金をつかまされるという事件があり、私は、すっかり韓国を見直して しまった。いやぁー、今日はいい日だ。この前、市場で、もやしの量が前の人より少 ないじゃないー、と怒ったことも、デパートで買った高いスイカが腐っていて、彼が 怒って取り替えてきてもらったが、それまでも腐っていたことも、すべて帳消しにな る位、気分が良い。インドやネパールでは、郵便局で出した手紙でさえも、その場で スタンプを押すのを確認しておかないと、日本までつかないことがある。これは郵便 局の人が、切手代をネコババして手紙を捨ててしまったということを意味する。比較 の相手を日本にすると、韓国はなんて面倒な国なんだろー、ということになりかねな いが、インドやネパールの郵便局を思い出すと、これはもうパラダイスと言っても過 言ではない。(あ、これは言いすぎかも知れない)しかし、日本から出した手紙、荷 物などのうち、3つが行方不明になっている、という事実もある。そのうちの一つは、 大学から送ってもらった成績証明書である。大学側には”出した”という証明まで揃っ ているのに。きっとあり余るばかりの(友達にノートを借りてとった)”優”の文字 が、きっと日本からの秘密文書に見えたに違いない。(んなアホな。)  ところで、韓国に来て早いもので、5ケ月になった。5ケ月もいたら、何をされて も驚かないという境地に至る。その私が驚いたのは、韓国の結婚式である。大体、冠 婚葬祭関係は、伝統儀式が多いため、その国その国の特色が出やすいとも思える。タ イに赴任した方で、火葬の火付け役を承ってしまった人もいる。 しかし、私が驚いたのはそういう儀式関係の内容ではなく、それに参加する人々の心 構えを、日本と違うと感じただけなのであるがー。日本が大げさなのかもしれない が、”見栄張りが多い”と言われる韓国の人の結婚式は、”そりゃー、名古屋なんて 目じゃないわよー”と言わんばかりと思っていたのだが、期待は見事に裏切られた。 日本から持って行った水引付のお祝いに、真珠のネックレスとイヤリングをして、カ メラを片手に意気込んでいたのは私だけであった。会場はガヤガヤとして、今何をやっ ているのかさっぱり分からない。招待客は、ほんまに近所のおばちゃんまでが来て、 皆、勝手に世間話をして楽しんでいる。”おっ、旦那さん男前!”などと盛り上がっ ているのは、私位なもんで、誰も見ていない様だ。うちの旦那なんて、”リハーサル かと思った”そうだ。最後に、”新郎新婦の挨拶!”と司会者が言ったところで、期 待をして見ていると、何のことはない。御辞儀をするだけであった。  ”披露宴にも出てね”と言われて、お、ここからがゴンドラ、スモークの世界だろ う、と胸わくわくの私は、会場について絶句。なんか大学前にある大衆宴会会場の様 なところで、”本当にここかなー”と思いながら座った途端、目の前にカルビタンや らキムチなどが登場する。みんな、それを当然の様に食べて、食べ終ったら、そのま ま帰っている。”お金払わなくていいのかなー”などと思いながら、カルビタンにご 飯をぶちこんで、黙々と食べた。待てども待てども新郎新婦は来ない。会場にはほと んど人がいなくなったので、私たちも類にもれず帰っていったが、本当にこれで良かっ たのか、今でも不安である。  結婚前に新婦の彼女が、”韓国の結婚式で泣く人なんていないのよ。なんで、日本 では、皆泣くのかなー”と言っていたが、それは本当だった。感動シンドロームの私 は、結婚式というと、何の関係がなくても泣けるのであるが、今回に限って言え ば、”泣く暇もない”結婚式であった。私は、自分の結婚式が終った時、あまりに大 変で、”次は入籍だけで済ませる人にしよう”と固く誓ったのであるが、韓国スタイ ルであれば、何回でも出来そうだ。それでは、次回は、”韓国における”ダメもと” 精神について、お送り出来ると思います。それでは。_aken ■「艶」を求める気持ち 韓国レポートその17です。  彼が月曜日から8日間の予定で日本出張をしているため、筆が進んで仕方がない。 今は、あまりの暇さに、”新装開店といこうか!”とばかりに部屋の模様替えをして いるのだが、彼が帰ってきた時の驚きの表情を想像すると、レイアウトの変更にも拍 車がかかって留まることを知らない。”韓国のものを使ってどこまで日本風に迫れる か!”が課題であるが......。  東大門市場という繊維関係の市場があるが(本町にある繊維通りのお化けみたいな もん)、そこで、派手な生地の山から、なんとか見つけた地味めのダブル巾の生地を 30ヤード購入した。(これは死ぬ程重い!久しぶりの筋肉痛に耐えながら家路につ いた。)早速、全室のカーテン作成に乗り出した。気の遠くなる様な直線縫いにめま いを起こしながら......。  ”出来上がったカーテンに気を良くした私は、大好きなインドのコットンをあちこ ちに敷いてみた。とってもいい感じだ。お祝いに頂いたスペインの鉢カバーに名前の しらない植物を入れて、無造作にリビングルームに置く。その隣に信楽焼の壷。これ もミスマッチだが、いい味を出している。突然だが、私は焼物が好きだ。さっきの信 楽をはじめ、有田、備前、琉球、そして韓国の広州窯など色々ちゃんぽんだが奥深さ があっていい。洋食器のはかなさよりも、無骨な焼物がいい。使う人のいない青磁の 灰皿にもスタチスを生けてみる。ハングル文字の入ったお猪口にもちょっと分けてバ スルームに置いた。食堂の照明には、和紙で作った傘を着せている。日本から持って きた和紙に、ハンガーの針がねを通しただけのものだが、チープシックで気にいっ て.....”  なーんて、”美しい部屋”が取材に来たらどうしよう....、とすっかりナルシスト 的に家の中に細工を施しては墓穴を掘っている。本当に私をヒマにするとろくなこと がない。  暇で思い出したが、私は昔から変なものに楽しみを見いだす癖がある。その共通点 は、誰にでも出来る単調な仕事を長時間する、という事である。その単調な仕事をい かに効率よく速く出来るか、を施行錯誤しているうち、”これだ!”という手法を見 つける。そしてその次は、その合理的手法を用いて、スピードの限界に挑戦する、と いうことが好きだ。この時は、多分”写経”をしている時の様に、頭の中が”無”に なって、外界からの刺激を受け付けない状態になっている。  最初は、これからやらねばならない仕事の山を見て、とても自虐的な気分になる。 絶対、終りがない様にみえるので、とりかかるまでに決心がいる。それを奮いたたせ て、”手をつけたら休憩は許されない”と固く決意する。(そこまで、きばらんでも ええと思うが.....)そして成し遂げた時には、”よくやった立派だったね”と自分を 誉めてしまう。  例えば、学生時代のアルバイトでは、蕎麦屋で、割箸を袋につめること、使った鍋 を研くこと、魚屋では、大根で”ケン”を作ること、レタス畑で雑草抜きをすること、 等がある。そんな私が、最近新しい歓びを見いだしている。それが、ナムル(豆もや し)の根っこ取りである。こちらは、日本以上に、もやしが安い。大体、”300ウォ ン(約50円弱)分下さーい!”というと、袋に一杯詰めてくれる。家に帰り、日本 の袋の3倍はあるそのもやしを見ると、”やっぱり、今日はやめようかな”と、 ちょっぴりおよび腰で、”でも今日食べないと腐ってしまうわ!”と自分を奮い立た せ、もやしをボールの水の中に豪快に放す。ここで、ちょっぴりめまいがする。とり あえず、もやしを洗って、塵などをとり除き、一息ついて、おもむろにもやしを取り だし、同じ方向にして右手につかむ。そして待ちかねた様に、左手で一度に根をとる。 分業である。その間、お釈迦さんの境地に至る。  そんな私だから、道端で、ゴザをひいてかかえきれない程の”とうがらし”の山を 前に、一つずつ塵とりをしているおばさんを見ると、思わず、”私も混ぜて下さい” と言いそうになる。 もしかしたら、私はマゾかもしれない。(なーんて)  あ、今日は、”駄目もと精神”について書くはずだったのが、”主婦のつぶやき” になってしまった。おまけとして、読み捨てて下さい。 _aken ■韓国人のダメもと精神 韓国レポートその18です。  先日結婚して、新婚旅行先のサイパンから帰ってきた彼女に久しぶりに会った。6 年前初めて韓国に来た時は、まだ韓国の人の海外旅行は許されてなかったと思うので、 時代は変わったとひしひし感じたakenである。そういえば、私は鹿児島の寂れた温泉 /二泊三日の旅が新婚旅行だったのだが、そこで、私たちは、お茶をすすって、温泉 のハシゴをしていたので、すっかり皮膚がふやけたわー。等と彼女に話したら、”私 もー”とサイパン焼けの肌を見せられてしまった。うーん、すっかり差をつけられて いる。(因に、鹿児島の妙見温泉にある雅叙苑というところなのですが、ここは、藁 葺家で、石をくりぬいた露天風呂が各部屋についているので、本当にいいところでし た。都会の喧噪に疲れた人は一度行ってみて下さい。詳しいことが知りたい人は、御 連絡下さい。あ、これは営業活動に入らないよねー。)  その彼女に、”日本人は個人主義ねー”と言われてびっくりした。私が、思いっき り”違う違う、それは韓国の方よ!”と失礼な事を言ってしまった。しかし、彼女は 怒ることもなく、こう続けた。”ううん、韓国人は利己的で、日本人は個人主義と思 うけど.....。”うん、なるほど。彼女によると、この個人主義というのは、”となり の人が何をしていても、関心がなく、関わろうとしない””食堂に行くと、必ず、箸 やスプーン等が別々に出てくる。”  その時、彼女と食事をしていたのだが、スプーンは、先にきた彼女のスープに2本 ぶちこんであった。その中から一本のスプーンをとりだし、私に渡しながら、”日本 では、こんなことないでしょー”と言った。食堂に置いている塩も、口をつけたス プーンで、平気で出し入れしているのを思い出した。又、韓国で、ワリカン状態に持っ ていくのは難しいが、日本では、各個人で、別々に払うのが普通である。日本海を隔 てただけでどうしてこんなに違うのか。  また、彼女は続けた。”韓国人って不親切でしょー。”日本に棲んだことのある彼 女には、少なくとも自分の国を客観的に見ようとする構えが見られる。6年前は違っ た。明らさまに反日感情をぶつけられる事もあった。同じ様に旅をしている日本人が 屋台で殴られるのを何度も見た。”韓国一番、日本は二番”と英語で言われた。その 時会った日本語を話す大学生と語り明かしたこともある。彼は、日本語を勉強してい るということを両親に知られた時、両親が彼にすがって泣いたという。”お前、どう して日本なんていう憎い国の言葉を勉強するのか。お願いだから、やめてくれ” と.....。彼は、人畜無害の様な私を見て、”これが極悪の限りを尽くした民族か”と 今まで信じていたものが裏切られたかの様に泣き崩れた。38度線にある板門店に行っ た時も、ガイドさんの北韓や日本に対する憎しみに満ちた言葉に、貧血を起こしそう になった。しかし、明かに空気は変わっている。先日、又、板門店に行ったが、解説 がソフトになっていた。  もちろん、日本を許す、というそういう簡単な話ではないが、日本の全てをバツと するのではなく、高度成長を遂げた日本には見習うべき点もある、と思い始めている 様だ。  ところで、(と激しく話は変わる)、韓国にいて不愉快な思いをすることがたまに ある。その時に本能的に感じとったのが、韓国人のダメもと精神である。一番最初は、 駅の売店であった。  居留申告書のための写真をとるため、W1000札が必要になったが、無かったので、駅 の売店でW10000札をくずした。その時に、とんでもないボロボロのお札をつかまされ て困った事がある。しかし、私は受けとってしまった後なので、どうにもならない、 と思っていた。きっと何処に行っても使えないだろう。しかし、スピード写真の機械 が、そんなお金を受け付けてはくれない。そこで、私はあつかましいだろうか、と思 いながら、その売店のおじさんの所に戻った。”あの、このお金、使えません”と恐 る恐る.....。すると、そのおじさんは、”やっぱりー”という顔をしてすぐ奇麗なお 札に替えてくれた。私としては、最初から変なお札を渡さなければいいのにー、と 少々怒ってしまった。又、私が日本に行くと知った韓国の人は、”これこれ買ってき て頂戴”と平気で物を頼む。それが電気製品であることが多いので、税関の目をだま くらかすなどのスキルも必要であるので、結構面倒なのである。ところが、私がソウ ルにいる日本人主婦に声をかけて、”日本に帰るんだけど、お味噌とか醤油とか、買っ て来ようか?”等ともちかけると、”貴方もたくさん買いたいものがあるだろうから、 大変よ。私もいつか帰るから気にしないで”とくる。そこで、私はそのケナゲな友達 のところに梅干しを持っていこう、という気持ちになる。  しかし、韓国の友達に買えなかった物があったので、それを告げた時、全然問題な さそうな顔をして、”あ、そうなの?いい、いい”という感じで話が終ってしまった。 私はどう切り出そうかと、前の日に寝ないで考えていたのに。(という程でもないが)  これを、”ダメでもともと”という気持ちで考えてみると、とても納得がいく。汚 いお札を一度渡してみて、そのままならラッキー、返されたら仕方がない。物をたの んで、買ってきてもらえたらラッキーで、そうでなくて当り前。その証拠に、目的が 達成されなくても、全く問題が無く、後々に尾をひくこともない。であるからして、 日本では、”断る”ということがなかなか出来ないが(特に私は、ノーと言えな い)、私が考えているほどには、”断られること”に対しての憤慨はなさそうだ。ダ メでもともとと考えているから......。  それでは今日はこのへんで。メール下さった皆さん、ありがとうございます。 _aken ■韓国のエコロジー精神 韓国レポート、その19です。  なかなかレポートを書けなくて、でもこうなったら催促のメールでも受け取ってか ら書こうかと思っていたら、あら、皆さん無反応で、最後に兄貴から、”おーい、ど うした”というメールを受け取り、”やっぱり最後に残るのは、血のつながった肉親 ね”などと痛感してしまったakenであります。  ところで、皆さん、お元気でしょうか? 私の方は、学校の中間試験がやっとこさ 終りまして、落ちついていますが、テストの出来が今ひとつで、落ち込んでいます。 韓国の言葉には、いわゆる敬語(謙譲語も含む)と、パンマルとよばれる友達言葉が あるのですが、このパンマルがテスト範囲に入ってまして、マラギ(会話)のテスト では、私よりも目上にあたる先生が、いきなり、”これからの質問にはパンマルを使っ て答えてねー”などと言い出し、”このテストが終ったら何をするつもり?”という 質問に思わず、”寝る”とぶっきらぼうに答えて、世界で最も短い解答だったのでは ないか、と自信に満ちて先生の手元を見ると、しっかり”-1”と書かれていました。  韓国の敬語の世界では、目上の人に対しては必ず敬意を示す、という意味で、自分 の父母のことを第三者に話す時も、敬語を使うのです。このあたりがちょっと日本と 違う様です。例えば、日本(大阪)で、”うちのお母さんが、今日、お弁当作ってく れはって.....”などと言えば、こいつ常識ないなー、と思われるところで、、”お母 さん”は、”母”、”作ってくれはって”は、”作ってくれて”と言うべきところで すよねー。(大阪弁ワンポイントレッスンー大阪では、動詞に尊敬の念をこめる と、”はる”活用をします。”するーしはる””食べるー食べはる””寝るー寝はる” となります。ところで、東京で仕事をしていた時、同僚に、”岡藤さん、{サロンパ ス貼ります?}と敬語で言って”と言われて、大声で、”サロンパス貼らはりま す?”と言ったところ、それが流行語になってしまったことがありました。どーせ、 私はコテコテの大阪の女や)  ところで、韓国ではどう言うか。自分の親のことを、第三者に”父母様がいらっしゃ います”と言わなければならないのです。  最近、というか随分前から日本ではエコロジー概念が浸透していて、”地球にやさ しい”というのがCIにまで格上げされたり、名刺に”再生紙”と印刷されているとこ ろも多いですよねー。ところが、韓国ではまだまだそこまでにはなっておらず残念な のですが、私の住むアパートではちょっとした異変があり、喜ばしく思っています。 それは、各家庭がら排出されるごみを、分類しようという試みなのです。ついこの前 まで、ダストシュート(日本では、10数年位前まで見られていたと思うのですが、 アパート等の集合住宅で、各階のダストシュートにごみをほうりなげたら、1階にあ る収拾所に落ちていくというやつです。)を通してごみを捨てていたのですが、今は、 生ごみ、プラスチック、金属、ガラス、等を各家庭で分類して、1階まで、自分の手 で運ぶという方式に変わりました。ところで、すっかりおばさん感覚の浸透した私は、 今日、そのごみ箱の中をのぞき込み、”果たしてちゃんと分類できているのであろう か?”という調査を行ったところ、やはり、金属のところにアイスクリームの箱が捨 ててあったりしました。それも、管理人さんがこまめに覗きこんで、中身の入れ換え をしていたから、まあまあの成績ではあったものの、なかなか徹底出来てはいない様 でした。がんばれ、韓国エコロジー精神!  話は変わりますが、韓国では水道の水を直接飲むことはできません。飲み水は飲み 水として買わなければなりません。そんな私に朗報だったのは、うちの近所で地下水 が汲めるところがあり、そこを検査したところ、市内で売られている飲料水よりも水 質が良い、ということが判明したことです。それ以来、”タダの恩恵”をにあずかっ ています。毎日、近所のアジュマ(おばさん)にまぎれて、水を汲みに行くakenから、 久しぶりのメールでした。 _aken ■サービス精神 韓国レポートその20。  韓国で食堂に行くと、各種色とりどりのキムチ各種が登場して、”わぁー、おかず が一杯!”と喜んでしまうのは、ひとえに商人の街”せこい大阪”に育ったからに違 いない。キムチだけでごはんが一杯食べれてしまうので、とっても経済的なおかずで あるが、それを喜ぶのは、食べ物に卑しい育ちのせいかも知れない。そういえば、兄 妹喧嘩のネタというのは、だいたい食べ物絡みだったような気がする。  ところで、数年前、初めて韓国に来た時、”ビビンバブ(豆もやしやほうれんそう 等の野菜と目玉焼きがのっているご飯)”なるものを注文したところ、5種類のキム チが登場して驚いたことがある。”ええー、こんなの注文してなーい”と驚いたもの の、それを店員さんに伝える術を知らない私であった。そこで、”よし、間違ってき たものかもしれないが、全部食べて全料金を支払おう”という境地に至る。貧乏旅行 の最中だったので、これは”清水の舞台からの投身自殺”と同義語の世界であった。  世の中で、最も恐いものの一つに、”もったいないお化け”というものがある。こ れは、食べ物を残したり、もったいない事をした日の晩に”もったいなーい”といい ながら夢枕に立つお化けのことであるが、これを恐れるあまり、私は、このとき出て きたキムチ5種類を完食してしまった。それを見つけた店員さん、”○×△!!!” とわけのわからない韓国語をいいながら、にっこりとそのキムチの入っていたお皿を 持っていこうとした。私は、”お下げしてもよろしいでしょうか?”と言われたと思 い。微笑みながら、”ネー(はい)”と当然の様に答えてしまう。その次に起こった 出来事は、一生忘れることができない。なんと、5種類のキムチのおかわりが登場し てしまったのである。  食べ物に卑しい私でも、キムチ5×2=10は食べることが出来ない。しかし。韓 国に来てまで、もったいないお化けの亡霊に悩まされたくないと思った私は、死ぬ気 で、そのキムチを食べ始めた。しかし、気を許すと、平らげたお皿を目ざとく見つけ た店員さんが、おかわりを持って来かねない。そこは流石、大学生。頭の出来が小学 生とは違うところ。食べ切ったお皿の上に、その次に食べるお皿を重ねて、空になっ たお皿を見えない様にした。(小学生の発想とあんまり変わらない.......)果たして 5皿目を重ねて、その最後の一口を食べた瞬間に、清算のために立ち上がった。私の この間発を入れない俊敏な行動に、”おかわりの手”はのびることを許されなかった とみえて、私は無罪放免の身となった。そこで、清算したところ、なんとビビンバブ 1人分だけの値段であった。なんと、そのキムチはサービスであったのである。  今になっては、この当然の様な常識に驚くピュアな私が、今日、また驚いてしまっ た。アックジョンというお洒落な街が、我が家からちょっと行ったところにあるのだ が、そこには、日本風の炉端焼(そのままROBATAYAKIの発音で通じる)が密集してい るのである。その中の、その名も”東京”という炉端焼のお店に入って驚いた。3品 とお酒を頼んだのだが、いわゆる”つけあわせ”がすごい! これが、キムチだった りすると、すっかり韓国式に慣れた私などは、”待ってました”と当然の様に頂くの であるが、流石に日本式の炉端焼であるので、キムチは登場しない。それでは、何が 登場したか!? 覚えている順に挙げてみると、煮豆、大学いも、サラダ、ゆでうず らたまご、貝の焼物、冷や奴、大根の煮物、等.....。それも、それぞれ一品料理とし て出して当然の様な量を誇っている。おまけに、おかわりも出来るらしい。あー、驚 いた。  しかし、冷静になって考えてみると、注文したものの値段に当然含まれているだろ うし(勿論、それなりに高い)、好きな人は嬉しいが、嫌いなものが登場した場合に は、”こんなのいらないから、もっと安くして!”という発想も出て来ようもんであ る。(学生時代に、機内食いらないから、その分、航空運賃安くしてよ!)と思った のと同じ発想である。  しかし、一度、その値段を払おうと思って注文しているだけに、”うわー、う わー”とサービスの品が届く度に、悲鳴を挙げて喜ぶ私である。  韓国人と関西人は似ている、と言われたことがありますが、頭でわかっているけれ ど、素直に喜んでしまうakenから、炉端焼イヤギ(はなし)でした。  _aken ■「艶」を求める気持ち(二) 韓国レポート、じゃないけど番外編、その21。  私の好きな言葉の中に、”艶”という言葉がある。学生時代から、”遊び心と生活 感”をモットーとしてきた私は、最近、遊び心を”色気”と言ってまわっているが、 これをカッコよく言うと、”艶”になるのである。丁度、就職活動中に、その名も” 遊び心”という本が出版された時には、恐れ多くも”やられた!”などと思っていた が、相手は大前研一氏であるので、文句を言える相手ではない。遅ればせながら も、”遊びの経営学”なる題目の産業論文を書いて、会社から図書券を頂き、喜んだ のも束の間、気が付いたら”永遠に冬を越せない働き蟻”となった私の心には、色気 の”イ”の字もなくなっていた。  と、夕閑マダム_akenは、最近反省している。ところで、私は、東京弁に馴染みがな いのであるが、その中でも、江戸っ子がよく言う”粋(ワク、ではありません、イキ、 です)”という言葉は気に入っている。これでお分かりの通り、私は、そんな”人間 の色気”や”格好良さ”みたいなものを求めてやまない。  ここで、誤解をされない様に断っておくと、この”格好いい、お洒落な(モシイッ タ)”は、いわゆるスポーツ万能の男前のことではなく、”よ、粋だねっ!”とうなっ てしまうような人間の色気を感じさせるもののことを言うのであって、これは人それ ぞれ違うものを指すはずである。特に私は、手作りに弱い。又、安い材料で、付加価 値を生み出してしまうようなセンスに弱い。賛否両論あるようなものに弱い。  東京で仕事している時、S子ちゃんという都会的美人が同期にいたのだが、ある月曜 日、”あたしさー、日曜日あんまり暇でさー、スカート作っちゃったわよ、全く”と ぶつぶつ言っていた。そのスカートは、東京の同期の中で”変なの”という評価を得 て、二度と着てはこなかったが、私は、その時の彼女が格好よくて仕方がなかった。 どんなシャネルスーツでもかなわない艶があった。スカートが格好良いのではなくて、 そんな彼女のセンスが、本当に光っていた。  私の友人にも、本当に素敵な人がいるのだが、彼女は暇になると裏山に木切れを拾 いに行く。その木切れがたまったところで、”かご”を作ってしまう。ご主人に は、”お前は鳥か!”とつっこみを入れられながら.....。彼女は近所に捨てられてい た椅子を拾ってきて、その上に、お手製のかごを置いたり、雑草を摘んできて飾った りしていた。私は、もう涙が出るほど感動して、”ブラボー、ブラボー”と大はしゃ ぎであったが、その作品を見た、近所の奥様たちは、”なに、これ汚い......”と言っ た。私は、どうして、そのセンスがわからないのだろうかと、真剣に悩んでしまった。  私は、いつも”何が自分にとって一番お洒落か?”と模索している。人からよく” 不便でしょ”、とか”大変ね”とか言われることの大半は、自分にとって、とっても 魅力的なことであるため、大変でも何でもなくて、ささやかな自己表現をしているに すぎないのである。今の私にしてみれば、毎日地下水を汲みにいったり、市場でお買 物をしたり、お弁当を作ったりすることも皆、ミネラルウォータを買うよりも、百貨 店で買物をするよりも、高級料亭で食事をするよりも、ずっとずっとお洒落で粋なこ となのである。  そんな私と旦那が、近所の引っ越し大型ごみの中から、家具を拾ってきて、奇麗に 研いて、お花なんて飾ってみたりして、自分なりの”格好よさ”を求めている、私の 家を、韓国の友人は、”家具がボロいね。”と形容した。私は、彼女を責めるつもり もなく、全く素直な感想だと思っているが、新品をベストと考える彼女の頭の中に は、”手作りの魅力、無骨なものの魅力、そしてそれらのもつ色気”の入る隙間がな い。  韓国に来て、ミシンの売場が少ないことに気がついた。花嫁道具の中に、ミシンな どはない。韓国では、”手をつかってする仕事”は、卑しい事のように考えられてい る。韓国には”東急ハンズ”はない。もちろん、”ロフト”もない。  私は、この深みのある、”目に見えない人間の艶”というものを、韓国の人達が気 づき始めた時、その時初めて、韓国女性の化粧が変わるのではないかと密かに思って いる。  今回は、韓国レポートというわけではありませんが、私の価値観について、少しお 話させて頂きました。私というフィルターを通しての韓国レポートをお届けしている わけですので、そのへんのところをさしひいて読んで頂けると、より客観的に韓国を ご理解して頂けると思い、書いてみました。次回を、またお楽しみに。 _aken ■ミーティン 韓国レポート、その22!  皆さん、お元気ですか?韓国は今、キムチをつける季節(キムジャンチョル)で、 世の中が白菜だらけになっております。先日、日本語の授業の中で、”週末の話 (チュマルイヤギ)”を聞かせて下さい、と言ったところ、”市場へ、にんにくを買 いにいきました。それから家で、キムジャンをしました。”という話が出て、ああ、 ここは韓国だった、と改めて感じてしまったakenです。  ところで、明後日に期末試験があるので、のんびり韓国レポートなんぞ書いている 暇はないのですが、どうも人間には、”さしせまってしなければならない仕事にとり かかれず、無意味な行動に走ってしまうことがある”様で、(そんなん私だけかしら ん.....)勉強をしなければならないのに、新聞の広告を1時間もかけて読んでしまっ たり、いきなりたまっていた写真の整理をしてしまったり、新聞をきれいにたたんで みたり、豆もやしの根をとったりと変な行動に走ってしまいます。出来れば、その変 な行動を、もっと生産性のある方向に転換させてば、これはすごい武器になるかもし れない、と哲学してしまったりするのですが、それを考え始めると、又、広辞林なん かを1ページ目から読みたくなってしまうので、それも出来ず、思わすMacの前に座っ た次第です。  ところで、大抵の日本人大学生が経験すると思うものに、スキー、テニス、合コン がありますね。合コンは、もちろん、合同コンパの略ですが、男5人、女5人で会っ て楽しくお話しなんぞをするヤツでんがな。ところで、韓国にも、全く同じ趣旨のも のがありますので御紹介致します。それは”ミーティン”と呼ばれるものです。語源 は勿論、英語のMeeting(ミーティング)ですが、この言葉を使うと、普通の会合では なくて、”集団デート”と解釈されます。いわゆる合コンの韓国版です。これが、1 対1になると、ソゲティン(紹介+Meeting の "ting"だと思う...)と言って、日本 で言うところの、”友達の紹介”というやつです。その他にも、”エレベータソゲティ ン”という世にも恐ろしいものがあって、百貨店などの1階から5階までのエレベー タのドアの前に、それぞれ女の子が立っていて、エレベータに5人の男の子が乗り込 んで、エレベータで1階から5階まで、順々にとまって、ドアが開いている間にすば やく品定めをして、気に入ったら降りる、というのがあるそうです。あー、恐い。そ れで、よく女の子の参加者がいるなー、と思ってしまいます。このミーティンという 言葉を聞いて以来、”社内ミーティング””部内ミーティング”も、どうもいかがわ しい香がして、妙に気に入っています。  ところで、そんなこんなで知り合った彼らは、うまく行くと結婚ということになり ますが、そこで登場するのが占い(ジョム)です。この占いで、”この女と結婚する と早死にする!”と出ようもんなら、家族親類一同を敵にまわすことになります。そ こでどうするか、両親の反対を押し切って、二人だけの新婚生活をスタートさせるか?  というとそうでもない。お父さま、お母さまが大事という儒教の浸透したこの国で は、”あ、だめ? やっぱり。ん、じゃ諦める”といって、簡単にその人と分かれる ことになります。  無事に占いに合格すると、次は結婚です。韓国では結婚するとすぐ子供を作ろうと する傾向があります。また、その子供は必ず”男”でなければ駄目だという神話が生 きています。もちろん、日本でも、そういう傾向は残っているのでしょうが、割合と しては、それほど多くはないと思いますが、韓国では、多分、(特に第一子は)男で なければなりません。それで、韓国では妊娠中に性別を教えないことになっています。 というのは、”女”だと知った途端、出産をギブアップする人がいるからだそうです。 しかし、少なくても母親の気持ちとしては、無事に出てきたら女も男もなく、みんな かわいいと思うのではないかと思うのですが。母親と言えば、女性であるわけですの で、それをみずから否定しているようなアイロニーを感じてしまいます。かと言って、 女に生まれて不幸せかというと、そうでもないようで、難しいところです。どうも男 尊女卑を自ら声援しているような韓国女性の生き方をみると、なんとかならないもの かなー、と思ってしまいますが、それこそお節介な話。つい先日結婚した友達が、す でに妊娠中で、”死んでも、男の子を生みたい”といっているのをきいて涙が出そう になりました。”男の子だったら、皆に喜んでもらえるから......”、というのを聞 いて、つい、”男の子だったらいいね”と言ってしまいました。最近、各国で”男女 生み分け”の研究がされている、という話も彼女にしたのですが、それは宗教的に問 題があるようでした。しかし、”生まない選択”には宗教的に問題がないのだろうか?  宗教にうとい akenからのメールでした。  次回は、テスト終了後に書きたいと思っています。 ■韓国人と関西人は似ている 韓国レポート23 ー 試験が終った!  試験が終って、ホッと一息のakenです。これで部屋の中が片付くのではないか、夕 食のメニューで”鍋”以外が登場するのではないか、家に帰ったら突然、壁に手作り タペストリーが掛かっているのではないか、と相変わらず思慮の浅い旦那が、”韓国 人と関西人は似ている”を検証してみましたので、ごらん下さい。  (内容ー旦那、文章ーaken)  先日、日本の衛星放送で、”大阪弁特集”というのをあって、その中で、東京大学 の教授による、”大阪弁における動詞の活用講座”が絶品でした。これによると、大 阪人は、  1)”行く”の活用において、”行ったりぃな”というのが あるが、それは、標準語でいう”行ってあげなさい”の 方言(サトリ)である。  2)普通、”行ってあげなさい”という言葉は、”私とあな   た”の二人での会話の中で、”彼のために行ってあげな    さい”という風に、第三者のための言葉であって、それ    によって、私は利益を受けない。  3)ところが、これを大阪弁で”行ったりぃな”と行った場    合、”私とあなた”の二人の会話で、”(私のために)    行ったりぃな”という使い方をする。これによって、利    益を受けるのは”私”である。  4)ということで、車が2台つかえていて、前の車に対して、    後ろの車は、”はよ行ったりぃな(そやないと、ワシが    困るんや)”というと、前の車は負けじと”待ったりぃ    な(こっちかて大変なんや)”と、結局自分のことしか    考えていない。 ところで、韓国の言葉に、  1)”ネリダ(降りる)”の勧誘の形で”ネリプシダ”とい    うのがあるが、それは、標準的な意味では、”降りまし    ょう”になる。  2)普通、”降りましょう”という言葉は、第三者に対して、    ”(私も降りるんだけど、それよりも、第三者に知らせ    てあげなければならないから、さっ)降りましょう”と    いう意味になる。これによって利益を受けるのは、それ    を聞いて降りた第三者である。  3)ところが、これを韓国で”ネリプシダ”と言った場合、    降りるのはこの言った本人だけである。これを聞いた周    囲の人達は、”あっ、この人はここで降りるんだ。道を    あけて通してあげなきゃ”と道をあける。これによって    利益を受けるのは、言った本人だけである。  4)ということで、さも、まわりの人に対して援助の言葉を    なげかけているかのような言葉も、結局は自分のことし    か考えていない。 したがって、”韓国人と関西人は似ている”と立証できてしまうのである。 しかし、だからといって、これを否定的に考える必要はないと思う。例えば、” ちょっと、前行ってよ”や、”降りるから、通して下さい”よりも、もっと深いユー モアを感じてしまう。関西と関東のユーモアは違うとよく聞くが、例えば、関東で は、”大阪に上京する”というと人々は笑うという。知的ウィットに富んだものがう けるのだろうが、関西のユーモアはもっと体温を感じる下品なものが多い。私は、そ れほど多くの韓国人と会っったことはないからよくはわからないが、どちらかといえ ば関西の笑いに近いものがあると思う。根っからの大阪人akenは、韓国の人のユーモ アに大笑いすることが多い。きっと、下品な会話をしていると思うのだが.....。                              _aken ■ビジネス創造 韓国レポート24  私は儲かる商売を考えるのが好きだ。これは、普通の人が考えている以上に本気で あるのだが、まだ時期尚早である。勿論、資金などない。しかしこれはベンチャーキャ ピタルのようなものが突然現れる運を私は持っている(と思いたい)。  ”我が家の正月は賭けマージャンから”というのを聞いてウチの旦那はおびえてい る。なんと言ってもうちの父は、キャッチボールをして遊んだりはしてくれなかった が、マージャン、花札、トランプ”カブ”など、勿論全てお金をかけるこれらの遊び は、よく教えてくれた。競馬で、良い馬の見分け方なども学んだ気がする。せっかく のお年玉をとられまいと必至に努力しては、血も涙もない父に吸い取られて、幼心に も”世の中の不合理”を感じとったakenであった。その私から見ると純粋無垢に育っ たわが旦那は、”マージャンなんてしたことがない”という。これはいけない。この ままだと実家へ帰った時に、彼のボーナスを巻き上げられてしまう。大体、うちの家 系はメーカー系できているため、金融、とくに証券であぶく銭を稼ぐ奴は、敵(かた き)の様に見てしまう。この複合不況で、ボーナス減、なんて聞くと”ざまぁみろ、 へっ!”と思ってしまうが、あとになって、自分の”その妻A”という立場を思い出し て泣いてしまう。しかし、Nさんの現物支給なんて、かわいそう以前に興味の方が湧い てしまう。Nさんだからいいのであって、製鉄会社の現物支給なんて洒落にもならない。 同じNさんでもレジの現物支給だって嫌よね。  おっと、前置きが長くなってしまったが、最近、韓国で儲かる商売はないかと考え ている。これは実際には、不可能に近いのだが、想像するのはタダだ。基本は”あれ ば嬉しいけど何処にもない”ものを提供することを考える。  外国人として韓国にあって欲しいものを考えてみた。  1)東急ハンズ(もしくは西武ロフト)    これは韓国内探してもどこにもない。    手作りの魅力にまだ目覚めていない韓国人だが    ブルジョア層から浸透するかもしれない。日本    の奥様談”これで東急ハンズがあれば完璧”。  2)美味しいレストラン    日本でもかなり前から、もともと集客能力のある    場所に食堂をつくるのではなく、人の流れ自体を    作る(集客する)時代になったが、韓国も、味、    雰囲気のために遠出をすることを厭わなくなった    と思う。また、韓国では”手”を使う仕事は卑し    いという感覚があって老舗が育ちにくい。  3)イメージCM    日本人が必ず一度口にするのが、直接的なCM。    日本は芸術性を重視するところもあるが、基本的    には”宣伝効果”を求めなければならないので、    日本の様にする必要はないが、この6ケ月の間で    もかなりかわってきた。もっとがんばれ!  4)料理雑誌     日本で、”オレンジページ””レタスクラブ”が    創刊された時はショックだった。あのタイムリー    な内容にあの値段。NHK今日の料理もいいけど、    内容がよりソフトにミーハーになった。韓国の女    性に会うと、必ず”日本料理教えて”となる。  5)アメニティ空間    お洒落にスマートになり、外国文化に敏感になっ    た韓国には、国民の感覚と街の雰囲気がマッチし    きれていない。敏感なオレンジ族はそんな雰囲気    を街全体、施設全体に求めることができない。結    局、百貨店、レストランに流れる。お洒落なカッ    プル達に新しいデートスポットの一つでも提供し    てあげたいものだ。  おっと、長くなったので、次回に、この続きを......._aken。 ■大統領選挙 韓国レポートその25  ソウルで生活している以上、大統領選挙の総括をせねばなるまい。(”総括”とい うと、どうも学生運動あがりみたいだが....、私はそんな世代ではない)  徹夜をして見た開票中継も、なんと日本でも同時通訳で放送されていたとなると、 私がいまさら言うまでもないので、もっとレベルの低いところの話をしてみようと思 う。  前回の大統領選直後、ソウルに来たことがあったが、その時に日本の雑誌による大 統領候補者インタビューの通訳をした、という人に会った。その人は候補4人のう ち、”ノテウ氏”のみは、死んでも会いたくない、といって、他の3人には会ったそ うだが、その時の彼が推していたのが”キムデジュン(金大中)氏”であった。推測 するに、彼は全羅道出身だったのではないかと思うが、今回は、その金大中氏が、大 統領になるかも知れない、と噂されていただけに、前回程の盛り上がりには欠けたが、 最後まで、読めないところがあった。  しかし、私は公示されるまで、候補者は3人だとばかり思っていた。ところが、実 際、蓋をかけたら8人(最終的には7人)で、運動資金もバカにならないだろうに、 落確(落選確実)で立候補してしまった人が数人いるのだ。中には、真の民主化とは! とがんばる運動家もいれば、気の良さそうなおじいさんもいれば、なんと男装の麗人 (?)とばかりの女性もいた。  皆さんは、お気づきだったであろうか。あの候補者7人の中に女性が1人いたのだ。 町中のポスターを見ても、政見放送を見ても誰か分からなかったが、7番目候補の” キムオクソン”という人がそうであった。どっから見てもオッサン(あ、失礼)で、 ネクタイにスーツ姿も板についていて、その姿で”男女平等!”を訴えるところを見 て、”あ、韓国にもいた!”と嬉しくなった。しかし、真の男女平等を勝ち取るため に、男装しなければならないとあっては、まだまだではある。また、私は、漢南ハイ ツというところに住んでいるのだが、このおなじ所に彼女が住んでいると聞いて、又、 親近感も増した。それで開票速報の中で、彼女が0票!などというのを見たりすると、 どうもかわいそうになってしまう私であった。  選挙公約の中に、”アパート半額”などと、色々面白いものも飛び出したが、最初、 どっから見ても”金泳三氏有力”であったのが、選挙違反をしてでも、お金をつかう ジョンジュヨン氏かも知れない、と聞き、”それもおもろいやんか!”とヒトゴトの 様に下品に考えていたところ、金大中氏かも知れない!、という噂も盛り上がり、” 読めない面白さ”が逆にあったのが、結果としては、金泳三氏圧勝で、ちょっとがっ かりしたakenであった。  それにしても、光州を代表とする全羅(南)道の投票率は、実に他道に比べ5%も 高く、その中の90%以上が、金大中氏を推しているのは凄い光景だった。逆に金泳 三氏の出身地、釜山方面では、逆の現象が起こり、対人口比の勝負になった感があっ た。  ところで、前回の続きを少しだけ。  外国人として韓国にあって欲しいものを考えてみた。 6)スーパー、及び ディスカウントショップ    韓国には定員が異常に多い百貨店は色々   あるが、ダイエー、ジャスコの様なスーパ   ーはない。安いという意味では市場がある   が、アメリカ合理主義の原点キャッシュレ   ジスター(某N社の新入社員教育で習った)   を基本にした、スーパーはない。もちろん   商店という形のものはたくさんあるが、ダ   イエーではないのである。    それと同時に商店は、品種が多くても価   格が高い上に、商品管理が出来ていない。   従業員も説明員もいらないから、安い物を   提供してくれる店があれば、と思う。 今週末はクリスマス!皆さんは何をなさいますか?それでは。_aken ■韓国人の姓名 韓国レポート26。クリスマスだ!  私は、キリスト教とは何の関係もないが、クリスマスというと何故か嬉しい。街中 がクリスマスツリーになって、TVでもクリスマス特集なんかがいっぱいある。韓国 で”お正月を写そう!”のCMがないせいか、お正月が近い、という感覚は全くない が、クリスマスという感じはひしひしと伝わってくる。どのチャンネルをまわしても、 今日は”メリークリスマス!”とキャスターが言っているので、やっぱり嬉しい。  ところで、私は祭が好きだ。特に盆踊り大会で、夜店をぶらつくのが好きだ。私は、 お祭り騒ぎも好きだ。それで学生の時は、”修学旅行委員””文化祭特別委員””学 園祭実行委員”というイベント関係の企画ばかりやっていた。また、”ブラジルで世 界最大規模の盆踊り大会”というニュースを聞くと、どうしても韓国で”盆踊り大会” などを企画してみたくなる。  動物と人間との違いから、人間心理を探ろうとして、”笑い”や”宗教”、そして 私の様に”音楽”を心理学研究のテーマに据える人がいるが、”祭”もその対象にす べきものだと最近思っている。それで、手始めに韓国の祭を探ろうとしたが、あまり ない。町中の祭も、ない。あるとすれば、百貨店のバーゲンセールが街のお祭りとなっ ている。韓国の人達のありあまるパッションは、祭などで発散、半減してもらうのが 丁度良いのではないかと思うが、ない。  それで、うちの旦那が、韓国の人に尋ねたところ、そういう大人数が集まるとデモ になってしまうから法的に禁止しているとか。私の企画も実現する日は当分なさそう だ。  ところで、話はかわるが、韓国FさんのO社長から、PC通信という形で恐れ多くも 韓国に関するレポートを読ませて頂いている。その中で、”韓国の人は一生名前が変 わらない”という話があり、それに伴う余談だが、”韓国に関する名前”について、 私も書かせて頂きたいと思う。  簡単に言うと、韓国の人は結婚しても、相手の姓を名乗る必要はなく、また同姓同 士(厳密な意味での同姓)は結婚できないのであるが、そういう常識を持った彼らと 話をするとき、とてもややこしいのである。まず、私は”樋本(ひもと)”と名乗る。 (あ、遅くなりましたが、私は今、こういう名前です。)そして、”結婚しています。 主婦です”となる。すると、”ご主人のお名前は?”と聞かれ、”樋本です。”と答 えると、相手はびっくりする。その顔を見て、私はまたか、と思いながら、”日本に おける結婚、婚姻制度”についてレクチャーしなければならなくなる。また、ある時 は、”日本は同姓同士でも結婚できるのか?”と聞かれる時もある。こういう時は、 説明するのが大変なので、ただ、”ケンチャナヨ(いいんですよ)”とだけ答える。  韓国では、日本以上にボーリングが盛んで、私の生徒さんたちも半数が、KOLONボー リングクラブに所属していて、何度も試合を申し込まれている。しかし、最高46の ボーリング運痴だった私が、全うな試合を出来るとは思えず、最近ひそかにボーリン グの練習をしている。そのボーリング会場では、名前の登録のために名前を聞かれる。 その時は、”ヒモトヨ(樋本です)””オカフジヨ(岡藤です)”などと答えるのだ が、先日はうちの旦那が、”ヒモトヨ。トッカテヨ。(樋本です。あ、こいつは全く 同じです。)”と答えてしまった。それを何を思ったか、得点ボードには、”KOD(キ ム オット)””TAD(トク カッテ)”という名前になってしまっていた。トッカッ テというのは、全く同じ、という意味なのだが........。やはり今度からは、旧姓を 名乗るようにしようか、それともそれらしい韓国名のペンネームでも考えようかな、 と思案している。  それでは、皆さん、A Merry X'mas & A Happy New Year! よいお年を! _aken ■初めてのお正月 韓国レポート、その27。  皆さん、新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致しま す。  今年こそ、上品なレポートを書こうと思った矢先、私の愛するMacが硬直状態に陥り、 拝んだシステムエラーも数種類に及び、仕方なく再インストールしようとしたところ、 それも出来ず、結局ディスクの初期化までしてしまいました。高熱を出して新年早々 会社を休んでいる旦那が、寝言で、”僕のMac、なおったぁ?”というのを聞き、”い つからあんたのMacになったん。言っておくけど、結納金は羽布団に消えたんやから ね。”とつっこんでしまいましたが。  さて、皆さんはどんなお正月を過ごされましたでしょうか。私は、30日、31日、1日、 2日を当然のことながら旦那の実家で過ごしました。この”お正月ゴールデンタイム” を彼の実家で過ごすということは、イコール”おせち料理との戦い!”を意味します。 台所に立った私に、シオモニ(義母)はにっこりと微笑みながら、”朱美さん、好き なように味付けてね”と一言。  注:このシチュエーションは、”下調べせずに客先へ乗り込む、および腰のサラ リーマン”と同義語です。  この時の前提は、以下の通り。 1、普段から旦那は高血圧気味だと言われており、濃い味を付けると指摘されるであ ろう。 2、言っておくが、”ほんだし””いりこだし”などは存在しない。 3、突然、”お母さん、私できないんでぇ、教えてくださぁい。”などと甘えること は、結婚してすでに8ケ月を過ぎた今となっては、”専業主婦”のプライドが許さな い。  と、こうなっていたわけで、結局、全て薄味仕上げで、最後にシオモニに味を見て もらう、という方法をとることになりました。冷汗まじりの煮物を、私が味付けたと 知らずにシアボジ(義父)が味見をし、”なんや、これ。味付いとらん。”と一言。 ”ひぇー!○△×”(実際に、こう踊ってしまった。今更、格好つけても仕方がな い。)  しかし心優しいシオモニは、事の経過を詳しく説明してくれたのでありました。 (めでたし)  ということで、やっとこさ使える状態になったMacから、お送りいたしました。我が 家のMacに感化された旦那が、会社にも備品申請を出してMacを購入し、どういうわけ か、その恩恵に預かってExcel4.0が手元にあります。ふふ、これから性能評価と称し て遊んでみーよぉっと。もうすこし寝ると、恩恵パート2のSystem7が届くはずなんだ けどー。当分遊べるAkenから、新年のごあいさつでした。 P.S. 皇太子妃が内定されたというニュースを見てびっくり。どうして外交官という仕 事を捨てれるのだろう。もったいない。もったいなーい。 ■大学生 韓国レポート、その28。  どういうわけか身軽になったMacからお送り致しております。  Excelが我が家にやってきてからというもの、ウチの旦那がMacの前から動かなくな り、このレポートも書くに書けなくて困っている。どうも、私よりMacを熟知して、 (無くした)夫権回復を狙っている様である。実は、ちょっと韓国語で話しが出来る 様になった私が、生意気で仕方がないらしい。うちの旦那は”亭主関白”というもの に、根拠なく憧れているようで、なんとか  ”旦那さま、お風呂が沸きました”  ”よし、わかった”  というシチュエーションを描いては、思い出し笑いの様な不気味な笑いを浮かべな がら、  ”あー、いいなー、森高千里!”  と、も一つ全く関連性のないことを突然言い出してしまう。これだから紅白なんて 見せなきゃ良かった......。  ところで、最近学校と家を行き来(ワッタカッタ)しているだけで、あまり興味深 い話はないのだが、授業中の話題で、各大学の特色を表した話があったので、御紹介 してみよう。 Q1)もし、あなたが突然お金をもらったら....... ソウル大学生(東京大学の様に一番頭が良く真面目)  「本を買います」 延世大学生(慶応大学の様に格好の良いボンボン)  「靴をみがきます」(普通、学生は運動靴をはく) 高麗大学生(バンカラさは、明治大学といったところ?)  「マッカリ(どぶろく)を飲みます」 Q2)デート中、彼女が「寒い」と言ったら....... ソウル大学生  「僕も寒い」と言う。 延世大学生  何も言わず、自分のコートをかけてあげる 高麗大学生  一緒にマッカリを飲みに行く。 某体育大学生  「一緒に走ろう!」といって走る。 西江大学生(上智大学の様に国際的でキリスト教系)  「寒くないように、一緒に祈ろう」  とこんな風に酒のサカナにされてしまう大学生も、死にそうに厳しい受験戦争に打 ち勝ってきた超エリート達であり、私はその中のお坊っちゃま大学の隅の方で、勉強 しているわけである。(こりゃー、ありがたいこっちゃ)。日本の様に”どこか入れ る大学がある”という甘いものではなく、また、日本以上に学歴がものを言う世界で あるため、受験の日には珍しい光景が見られる。大学の前にオモニ(お母さん)が列 をなして祈っているのである。受験の日というと、そりゃ寒さも尋常ではないので、 見ていて涙さえも誘う、と言いたいところだが、そのオモニ相手の”にわか出店”が 立ち並ぶので、まるで祭のようである。  あと、1週間で、旧正月である。この時には”韓国民族の大移動”が見られるが、 それ以外はお店がしまって、何も出来ない。  ーということで、何も計画のない私の家から、来週は”韓国の寝正月!”と題して レポートをお送りしたいと思います。メールを下さった皆さん、本当にありがとうご ざいました。特に、皇太子妃情報をお送り下さったFさん、本当にありがとうございま した。お蔭様で、とても詳しくなりました。 _aken  ■延世大学語学堂 韓国レポート、その29。  寝正月まで、あと数日! アパートの前の温度計を見ると、マイナス10度。やっ ぱりちょっと寒いと思った。雪が降った。積もった。そして、午後3時の今になって も溶ける気配がない。  ところで、今日は、私の通う延世大学の語学堂についてお話しさせて頂こうと思う。 この受験戦争の厳しい韓国で、私が簡単に大学など入れるわけがない。ということで、 私の行っているのは、その中で外国語を学ぼうという人のために特別用意された語学 塾の様なものである。ここでは、普通、韓国人が、”英語””日本語””中国語”そ の他いろいろな言語を学んでいる。その中に韓国語コースがあり、そこでは、韓国語 を必要とする在韓駐在員やキョッポと呼ばれる在外国韓国人(日本やアメリカなどに 移民した韓国人で母国語を学びに来るのである)で一杯である。  カリキュラムは、月〜金 の9時から13時まで、一日、4時間。これを10週間 で1級ずつ終らせるのである。1級から6級まであり、6級で卒業となる。これが、 現在W62万(約10万円)と高い。しかし、授業中はもちろんオール韓国語であるので、 時間で考えると安い気もする。ここで、私は現在、4級にいるのである。4、5級ま で来ると、今度は大学院(これはモノホンの大学院)に入るための試験の資格を得る。 私は主婦なので、そこまで入れ込まないでも良い、という周りの噂もあるが、今度の 秋の試験で、なんとか経営大学院にもぐり込んで、通信教育で中小企業診断士試験の 勉強などをすれば、これはもう完璧としか言いようがないシナリオを書いたことにな る。  しかし、私のパトロン(つまり旦那)は、先行投資に消極的のようだ。不況の今こ そ、研究開発費を無理してでも割いて、基礎技術力を固めなければならない。(あま り関係ないかもしれない。)どうもうちの旦那は、大学院よりも家でパッチワークで も作っていて欲しいようだ。私の実家の麻雀大会で、少しはバクチの心を理解したか の様に見えたのに。アルバイトとへそくりで、なんとか頑張ってみるさ!  ところで、今日、授業中に”知的財産権”の話が出たので、今日はその話を最後に しようと思う。特に、私の様にソフトで商売をしようと思っている人間にとって、今 の韓国の状況は、あまりにもひどい。最近、この問題について(対外的にも問題になっ ているので)認識されつつあるが、まず、この国には、”知的財産権””著作権”な どという概念が無い(と考えた方が良い)。だから、その道でお金を取ることについ ては、多大なる苦労があるはずである。コンピュータのソフトも勿論で、それは、” 買って使うもの”とは誰も考えない。コピーして使うのが当然である。(しかし、私 もMacを使っていると、突然韓国人になってしまう時がある。)  また、他国の書籍や、音楽なども、作者に断りなく翻訳/出版されたりする。こん な調子だから、日本のものと台詞まで全く同じCMや、番組があっても驚くことではな いのである。  ということで、もし仕事でつき合っていたら、人工知能でいう知識ベースから書き 換えないといけない様で、そんなビジネスマンを見ると頭が下がる思いだ。  最近、こんな気楽で良いのか、とふと考えてしまう_akenからでした。 ■ソウルのお正月 韓国レポートその30ー寝正月  旧正月が明けた途端、バス料金が上がっていた。もともと、こちらの交通費は他物 価と比べて異様に安いので、値上げもうなずける。しかし、大阪の私鉄の様に、いつ も10円ずつ上がる、という感覚でいた私は、210ウォンのものが250ウォンに上 がると聞き、この世の終りの様に驚いてしまった。ここで、普通、日本人であれば誰 でも、”値上げ前の1年定期”等を購入することを考えるが、こちらにはバス定期は ない。そこで、こちらでは回数券のかわりにトークンがあるので、それを購入するこ とになる。  ”100個位買っとったら、ええんちゃう?”  無責任な発言をした私は、その言葉をすっかり忘れて日常生活に戻る。そして、そ の言葉を聞いていた、某友人に数日後会うことになる。  ”ねー、買ったぁ?トークン。私、一回に百個買うのは恥ずかしいから、30個を 3回に分けて買ったの!”  私は、例の発言をした後、値上げの際、トークンの色が変わる(つまり、前のトー クンは使用時に40ウォン補わなければならない)と聞き、買い控えていたのである。 持っていても面倒なだけのトークンを90個も買わせてしまった、私の罪は重い。  ところで、正月を明けると、”トッククたくさん食べた?”というのが挨拶に変っ ていた。トッククというのは、日本で言う”お雑煮”。これが、日本のものとは似て 非なるものである。お餅は、餅米で作ったものではなく、普通の米を粉にしたもので 作られており、簡単には型くずれしない。美味しいものなので、我が家では、よく水 煮きに入れるのだが、お雑煮の場合は、日本の方が美味しいと思ってしまう。また、 特に北朝鮮出身の家庭では、マンドゥと言われるギョウザを必ず食べるそうだ。これ は、ちゃんと皮から家庭で作るのである。又、セベと言われる年始の挨拶をするのだ が(これはジョルという韓国の伝統的な挨拶である)その時にセベトン(所謂、お年 玉)を受け取る。これは、結婚するまで、もらえるそうだ。  この旧正月の前2、3日は、あちこちの交通機関がパンク状態になる。今年は正月 が、土曜日だったので、その前後1日ずつが公休日となり、3日連休にとどまった。 このため、想像していたほどの”韓民族の大移動”を感じることはできなかった。こ の正月が、火曜日だったりすると前の土曜日から数えて5連休となる。韓国の人は、 カレンダーを受けとって最初に、この正月の曜日をチェックするのである。  正月の2日前には、日本でいう大晦日の気分で、百貨店などは、休みになる前に食 料を調達しよう、又、挨拶に行く家へのお土産を買おうと考える人で一杯である。そ れを見て、”もしかして足りないかもしれない”と思い、また買物をしてしまった。 他人の消費行動に触発されて買うという愚かなる小市民であった。  さて、いよいよ正月である。人間というのは不思議なもので、正月というビックイ ベントには、何か特別な事が起こるのではないかと期待してしまう。これが中国関係 になると、ドンパチと火薬が弾ける音などがあちこちから聞こえてきて、”んもう、 お正月なんだからぁー”などと笑みもこぼれよう。しかし、何にもない。町を歩けば、 ちらほら、チマ チョゴリなどを来た美しい女性が通りかかっていたりもするが、店 が閉まっていて、静かだなー、といった感じである。勿論、韓国の人達は、親戚等が 集まってご馳走を食べたりするので、ぐっと、正月気分に浸れると思う。祭好きの私 は、”もっと派手にかまして欲しい!”などと勝手に思っている。_aken ■韓国と日本 韓国レポートーその31(掛布! あ、つい阪神ネタが出てしまう....)  ”93年は本の年 ー 本を開けよう、未来を開けよう”  ....らしい。今、市内では、こんな垂幕があちこちに掲げられている。韓国でも、 日本のように若者の活字離れが進んでいるのかしらん、などと思いながら本屋へ行 く。”日本を知ることは、日本に勝つ第一歩である”というキャッチフレーズ付きの 日本関連書コーナー。日本語学院の生徒募集の決り文句も、”言葉を知って、敵に勝 とう!”と、これまた前提が必要になってくる。  昔、某国営放送のハングル講座が始まった時、”近くて遠い国、韓国の言葉を学ん でみよう!”という一般の人が多かったのを思えば、少し趣きが違う。ただし、韓国 の日本語熱と日本の韓国語熱は、逆に比較にもならない。これは需要の供給の関係で、 仕方があるまい。  高校で”現代社会”の教生をしていた時のことであるが、私が実際に一人で韓国に 行った時の印象を生徒に話したことがある。生徒は、もちろん教科書を読むよりも興 味深そうに目を輝かせた。それを見ていた教師の一人が、激怒してこう言った。”過 去の事実があるかぎり、絶対、日本人は韓国に行ってはいけない。それも観光だなん てけしからん。”    あー、これだからヒダリって嫌い。私にとっては、こんな先生ばかりの社会課職員 室は地獄のようだったが、もちろん、韓国人(その他、アジア諸国)に対しては、日 本人としての特別な配慮が必要だとは思う。しかし、”新スカートの風”にも書かれ ていた様に、又、一部の韓国人も指摘しているように、韓国又は韓国人自身にも反省 すべき点もある。ロス暴動で被害にあってしまったのも、その現れである。と、日本 人だと言えないのよねー、全く。しかし、韓国人の友達に言わせると、”日本人って、 謝ってばっかり。いつもおびえてるみたい。”などとなるので、どうしようもない。  しかし、確かに、日本人には、”自分が悪い”という様な原因自己帰結癖がある。 そうすることによって安心してしまう。一応謝ったおいたら角を立てずに済むではな いか。”申し訳ありませんでした。””あ、いえ、こちらこそ”というシチュエーショ ンが、あまりにも多い。これは凄い。謝ってばっかりの民族だと見られても仕方がな い。韓国と日本の美意識の違い、同じ儒教から出てると思っても、こんなに違う。こ れは観察する価値がありそうだ。  ところで、韓国でも1週間ほど前に、突然、釜山とソウルで2名、テレビゲームを 長時間やっていた子供が、泡をふいて倒れた事件があり、びっくりしていたら、日本 や、諸外国でも報告されているとのこと。何やら”光過敏性てんかん”という病名ら しいが、気をつけないといけない。又、東京ディズニーランドの横に”ロッテワール ド”を建設する、というニュースもあった。集客能力はどんなもんか知らないが、私 としては、韓国の人のために、もっと娯楽施設を作ってあげて欲しいと思う。ロッテ ワールドや、ソウル大公園くらいしかないもん。だから過消費したいオレンジ族が、 麻薬をやったりするんじゃないのかしらん。大阪の南港あたりの風景が韓国にもあっ たら、若者達はどんなに喜ぶだろう。おっと、その前に韓国の中小企業にがんばって もらわなきゃ。  ポルン(大十五夜)を明日にひかえたソウルから_akenでした。 ■新聞報道 韓国レポートーその32。  ポルンと言えば十五夜。今年の2月6日は旧暦で言う1月15日で、テポルン(大 十五夜)だった。最近、韓国の名節(ミョンジョル)シリーズ、ソルナル(正月)に 続いての第二段である。  まず、この日にはプロンという食べ物を食べなければならない。松の実(高い)、 胡桃、ピーナッツ、栗。この4つを総称してプロンというのだ。さて、これを食べな いとどうなるか。一年間、プスロンというかゆくて仕方がない”おでき”(じんまし んの様なもの)ができてしまうらしい。いわゆる迷信であるが、その前日には、この 四種之神器(?)を売るアジュマ(おばさん)が、雨後の竹の子の様に商売を始める。 当日は満月を見ながら(今年は曇りだった)お願い事をするらしい。又、松の実は、 松の葉等、細いものに刺して火をつけてみる。これが長い間燃え続けたら、その年は 縁起が良いらしい。しかし、私は、一番に消えた。何故だろう。    最近、学校の授業に出てくるため、新聞なんかを読みだしている。間違っても全部 読めると誤解してはいけない。それは余りにも安直な発想である。辞書を片手に目を 充血させながら、ものすごい形相で読んでいる。私が韓国の新聞を読むとうるさい。 エンジニアの経験があるにも関わらず、私には独り言をいう癖はない。たまに、爆弾 マークを見て、”ゲッ!”という位なものである。しかし、私が韓国の新聞を読むと うるさいので電車の中では読めない。叫んでしまうことが多いからである。  朝鮮日報というメジャーな新聞が、間違って我が家にやってきた。職業柄、我が家 では”韓国経済新聞”と”The Korea Times”(これは主婦という職業には、あまり関 係がない)を購読しているので、この一般紙は、新鮮であった。どれどれ、と読んで みて叫ぶ、叫ぶ。  ノチョンガッ(老独身男性)の皇太子が、今年29才の小和田雅子嬢との結婚を公 開するのに7年の月日が必要だったのは、皇室に嫁ぐ際の小和田家の経済的負担のせ いだ。と始まって、その結婚にかかる費用や、美智子妃の時は、荷物が6トントラッ クに3台分だったとか、とにかく”お金!””こんなにかかる”とうるさい。日本で は、一度、雅子さんが拒否したのは、外交官としての仕事をやめたくないためだった と言われているため、この新聞を読んで大いにのけぞってしまった。  ところで、皆さん、地震体験どうでしたでしょうか? 韓国で地震が起きたら、も う死ぬしかありません。我が家では、もしはぐれた場合には、キョンボックン(景福 宮)で待ち合わせをすることを家族会議で決定しました。それでは、又。(次回は、 ラーメン戦争について)_aken ■ラーメン戦争 韓国レポートーその33。ラーメン戦争  あれ、この前レポートが来たと思ったら、....また。akenったら、ちょっとペース が早いんじゃないの?  このレポートを読んで頂いている皆さんならば、想像していただけると思うが、現 在私は”試験前の学生”なのである。勉強しなければいけないーこの脅迫観念が、私 をMacへと誘う。こんなことをするんだったら、単語の一つでも覚えたらいいのに、と 心では分かっていても、あ、ダメ、ダメなの。おまけに豆モヤシを買うのを忘れたの で、”根っこ取り”も出来ない。く、苦しい。  ところで、韓国に来た日本人は、必ず”ラーメン疑惑”を抱く。韓国でラーメンを 食べるには何処へ行ったらいいのか、と深く悩む。ラーメンを求める旅に出ても、何 処にもないのである。勿論、中華料理店は存在するのだが、そこにもラーメンだけは 無いのである。しかし、百貨店等の食料品売場に行くと、インスタントラーメンが沢 山ある。これほどラーメン好きの国であるのに、何故、”生麺のラーメン”がないの であろうか?  ひょんなことで、見つけた一軒のラーメン屋さん。嬉しさのあまり涙を流しながら 入ってみたら、その名も”博多”という(日本の)博多ラーメン屋であった。  ちがうっ。ウチが求めているのは、韓国に根付いた”生ラーメン”なんや。こんな んやない!  韓国でラーメンと書かれているところは、必ず”インスタントラーメン”に卵と葱 をいれただけのものが出てくる。それを皆、美味しそうに食べている。もちろん、刺 激的な辛さがあって、私は好きだ。日本に帰る時は、1箱買って帰ろうとまで思って いる。しかし、私の考えるラーメンは、これじゃない。日本人は、海外に出ると、” カレーライス”と”ラーメン”に固執する、という話を聞いたことがあるが、本当で ある。そこで、韓国の友人に相談してみた。  ”ねね、韓国でラーメン食べたいんだけど、何処に行ったらいいかなー?”  ”え? 沢山あるよー。じゃ、今から食べに行こうよ!”  ”ホント? 嬉しい! だけど、インスタントラーメンじゃないでしょうねー。絶 対”  ”違うよー。ちゃんとしたラーメンなんだから、美味しいようー”  果たして、インスタントラーメンであった。  しかし、その友人はインスタントラーメンじゃないと言い張る。韓国はラーメンが 一番美味しい国だ。日本のラーメンはまずくて食べれない。とまで言う。私は、どう して”インスタントラーメン”が、博多の長浜ラーメンに勝てるというのか、札幌 ラーメンに勝てるというのか? にんにく一杯の金龍ラーメンに勝てるというのか?    人間の味覚には個人差がある。しかし、以前韓国の友達が大阪に来た時も、”韓国 のラーメンの方が絶対美味しいから、必ず食べてね”と言われた事を考えると、個人 差とも言えない。    韓国には、韓国のラーメンは全てインスタントラーメンだと認識している人間と、 それが”ホンモノのラーメン(即ちインスタントでない)”だと勘違いしている人間 と、2種類いるようだ。しかし決って彼らは、日本のラーメンを評価しない。という より、本当に塩辛くてまずく感じるそうだ。しかし、韓国に来た日本人は、日本に旅 行に行く韓国人を見ると必ず、こう言ってしまうのである。  ”日本に行ったら、一番最初にラーメンを食べてね。絶対美味しいから!”  それを聞いた韓国人は、素直にそのとおり行動する。そして日本食に対する印象を 一気に悪くしてしまうのである。”死んでも食べたくない!”そう感じながら、帰路 につく。その手には、キコリピョ(象印)の炊飯器と弁当用ジャーは欠かせない。何 故か知らないが、韓国の人は、必ず炊飯器を買うらしい。それもキコリピョでなけれ ばならないらしい。根拠はわからない。  試験を控えたakenからでした。 業務連絡:P社のMさんへ。S社のR子さんへお伝え下さいませ。”今日、受け取りに参 ります。お気を使わせてしまって、申し訳ありませんでした。直接、米国の方にお手 紙を書かせて頂きます。ありがとうございました。”_aken ■バレンタイン・デー 韓国レポートーその34。 試験直前の苦しみはまだ続いている。  P社のMさんのお蔭で、WIDE-GATEを通してのメール送受が出来ると知り、胸ワクワク のakenである。今、私のMacで”Mさん”と打つと、もれなく”xxx@yyy.zzz.co.jp”と 変換されてしまうので、注意が必要である。  つまり、その、まだ試験前であるため、不必要にメール送信をしてしまう私を許し てほしい。しかし、私の兄が、黙ってMacExpo等に顔を出していたとなると心中穏やか ではない。X68000ユーザーと思って甘く見ていた兄が、とうとうメジャー路線を歩も うとしている。兄貴よ、とうとう年貢の納め時だ。早く嫁サン捜して身を固めて欲し い。その時は、”結納金は、Macintosh Centris 650にしてね!”という人だと、なお 良いと思う。(あまり関係ないかもしれない)  ところで、今日は何の日であろう。そうだ、バレンタインデーイブだ。去年は、” ね、ね、送ってくれたよねー、チョコレート。まさか忘れたりなんかしてないよ ねー”とあからさまな嫌味を言われた覚えがある。そこで、今年は、と意気込んで、 近所のスーパーでチョコフレークを1箱買って隠しておいた。しかし、それを目聡く 見つけた旦那が一言。  ”まさか、チョコフレークで済まそうなんて考えてないよねー”  相変わらず嫌味な奴である。しかし、ウチの旦那は、最近まで私の誕生日を覚えて いなかった。自分のやるべきことをやらず、権利主張だけするなんて、それじゃまる で韓国人じゃないか。(あ、ウソ、韓国の人ゴメンナサイ.....)しかし、ウチの旦那 は、よく”韓国人”に間違えられる。顔つきが韓国人っぽいのだそうだ。ビジネスを する上で、それはきっとプラスになっていると思うが、韓国のラッキー証券さんに、 旦那と同じ顔をした人がいるらしいので、死ぬ迄に一度は見ておかないといけないと 思っている。  ところで、韓国でも、この数年の間に”バレンタインデー”が定着したようだ。そ れもチョコレートを送るという日本式のものである。百貨店や道端などでも、突然 (カプチャギ)バレンタインデー・コーナーが出来上がり、女の子達で一杯。そして、 勿論、ホワイト・デーまで、あるらしい。勿論、会社の上司や同僚への”義理チョコ” も存在する。又、バレンタイン・セールをしているブティックもある。最近、牛丼屋さ んや、お好み焼屋さんも出来ており、こうやって、日本の文化もどんどん入ってきて いるのである。  早く”たこ焼き”が来ないかなー、と待ち望んでいるakenから、バレンタイン デー・メッセージでした。 ■オレンジ族 韓国レポートその35ーオレンジ族  試験が終ると、家で昼寝したり、テレビを見ながら昼寝をしたり、本を読みながら 昼寝をしたりと、色々とやらなければいけない事が増えて、Macに向かう時間も自ずと 限られてくる。WIDE-GATEを通じてメールを送って下さった方へのresもそこそこに、 惰眠を貧っている私を許してほしい。  ところで、すこし前の韓国のマスコミは、大学の不正入学(代理試験)の話で持ち きりで、韓国の”なべやかん”人口の多さが明るみに出たのであったが、その前の ブームは”オレンジ族”であった。今日はこのオレンジ族について解説してみようと 思う。  ”カンナム(漢南ー漢江の南)”にあるアックジョンドンには、趣味の良い店が立 ちならぶ。喫茶店、レストラン、娯楽室(ゲームセンター)、歌練習場(カラオ ケ)、炉端焼屋、ホップ(ビヤホールのようなもの)、高級クラブなどなど。最高級 品しか取り扱わないゲロリア百貨店の近くは、モデルの様な女達が闊歩している。G パンに趣味の悪いジャケットを来ている私達は、場違いな気がしてしまう。ここは韓 国であって韓国でない。ここで遊ぶ人達と、それを批判する人達との間に交流はない のである。韓国のマスコミや、漢江(ハンガンー川の名)をはさんで北側に住む人達 は決って、”私には関係がない”と言って無関心を装うか、又は、諸悪の根源の様に それらを痛烈に批判する。そのカンナムで遊ぶ超富裕階層の子息達をオレンジ族と呼 ぶ。  GNPが日本の5分の1と言われる韓国では、1ケ月あたりの一家族当たりの平均 生活費が60万ウォン(約10万弱ー今は円が相当強い!)と聞く。そして、そのオ レンジ族たちは、月に200〜300万ウォンをお小遣いとして使うのである。その パパは、バブル絶頂期に不動産等で儲けてしまった成金達なのである。ある日突然お 金持ちになってしまった彼らは、息子や娘を海外の大学に行かせ、帰ってきてからは、 先に延べたような不当に高い小遣いを与えてしまうのである。  勿論、海外の大学を卒業して、韓国で働く優秀な会社員も多い。しかし、ぶらぶら と遊んでしまう青年達も多く、その青年達を目当てに群がる派手なお嬢さんも多い。 ヒロポン(ヘロイン)で捕まってしまった青年達も、そんな裕福な生活を送っていた らしく、新聞には”オレンジ族ヘロインで捕まる!”という見出しに、その贅沢な私 生活を暴いた記事が並んでいた。マスコミにしてみれば、”それみたことか!”と わーいわーいという記者の笑い声まで聞こえてきそうな記事であった。何とか”オレ ンジ族=悪の根源”という仮設を立証したくでうずうずしていた記者が、やっとその 機会を得た様であった。マスコミの反応は、あまりにも安直で感心しないが、その私 生活についての記事は興味深いものがあった。  その捕まった彼らの手帳には、数十人もの女性の電話番号がかかれてあり、もちろ んそれらの女性とは○○関係(国際関係でも、相関関係でもありません)があったと いうのである。  ”ひぇー”  韓国も変った。一度離婚でもしようものなら、その女性は”中古”の様な烙印を押 され、それからの人生は、人目に付かない様に、水商売をして生きていくしかない、 という様なことを本で読んでいた私は、書かれた時代が過去のものとなっているのを 感じた。  そうよねー。今、日本なんて、  ”今、バツ1が素敵!”  女性雑誌でこんな見出しが踊ってたりする御時世だもの。韓国だって変わっている のだ。  ということで、変りゆくソウルから_akenでした。 ■弁論大会 韓国レポートその36ー弁論大会。  寝て、寝て、寝て、そしてとうとうakenは冬眠してしまったのだろうか。そろそろ、 内容も底をついている様だ、前回のオレンジ族も不発に終ったようだし........。  という皆さんの心配をよそに(誰も心配してなーい!!!)、この期間、私は何を していたのであろうか。今までの経験からすると、  1、Macが爆弾マークを多発した!  2、旦那がMacになついて触れない!  3、延世大学で長技自慢があって、その準備をしていた!  4、豆もやしの大量入荷で、根っことりを楽しんでいる!  と考えられることは4つである。しかし、今回は、3(長技自慢)に近い、”弁論 大会”なるもののために、韓国レポートは書くことを許されなかった。  韓国語の学習を深めるために、各級ではイベントものがあるが、4級では、”弁論 大会”を行なう。これは、成人の日にある”NHK青年の主張”、又は”外国人によるス ピーチコンテスト”のようなもので、要は、”韓国語で聴衆に対してスピーチ”をす るのである。各クラスから、1〜2名ずつ出場するのだが、これに出る人は、学習意 欲に燃えて自ら出る人と、要領が悪くて断りきれない気の弱い人間の2種類しかいな い。私は、気は強いのに断りきれない後者に属する。  しかし、引き受けたことは最後までやり通そう!そう考えた私は、早口でしゃべっ ても10分以上かかる感動の大作”韓国人のサービス精神と知的財産権”を書き上げ、 全部暗記したのである。コンピュータ会社に勤めた経験を生かし、最後にはソフトウェ アの価値を認めよう運動にまで発展する感動大巨編であった。自信満々で、前日のク ラス内での予行演習にのぞんだ結果、無惨にも大不評であった。  1、長い、2、面白くない、3、聞いてて飽きてくる、4、韓国は最近、知的所有 権に対して   考えつつあるので、今更、そんな話をしても、今昔の感がある。  韓国語で言う面白い(チェミイッタ)とは、日本も同じだが、興味深い、興味を引 く、という意味と笑いを誘う面白さと、両方に使えてしまう。私は、皆の批評を聞い て、笑いをとらなければならないと思いこんでしまった。  家に帰った私は、吉本の演出家と化して、翌日の弁論大会に備えた。  題目:韓国って、なんていい国!   1、食べ物を注文すると、たーくさんのキムチなんかがついてくるから、私が嬉 しい。   2、韓国には、足のきれいな美人が、たーくさんいるから、旦那が嬉しい。  たったこれだけの事を、旦那をコケにしながら、数分間ももたせた。このアホらし いことを、自信たっぷり話して、笑いをとった。しかし、やっぱり私はアホみたいで あった。  そうだ、ここは韓国である。こんな軽い話題は誰も選ばない。どうして、”韓国の 美人は、化粧が濃いくてぇー”と言ってる人が、在日同胞(チェイルキョッポ)とし て育った自分の生き方について訴えた人に、韓国における人種差別について語った涙 に、そして、男女間の友情は成り立つか?と投げかけた問いに、韓国で”日本人 だぁーい嫌い”と言われた人の平和を願う姿に、勝てと言うのが間違っている。どう せ私は色モノ。ただのコーヒーブレイク。どうせ、私は、”ひらり”の小林先生 よ.......。  私は、訴えたかった。今は、こんなにアホみたいに見えるかも知れないけれど、知 的財産権について、難しい話だって出来るんだってばー。  しかし、私は奨励賞という、3位の次の賞をもらってしまった。”ヒモト アケミ シ”と言われた瞬間、”色モノでも食っていける”と確信した。と同時に、この苦し い1週間を耐えて良かった、とそう思った。かなり勉強になったのは事実であったが、 それを聞いていた人達が、私を誤解するのではないかー、今はそれが心配である。  次回は、今読んでいる韓国の本”韓国人の癖”について紹介できたら、と思ってい ます。うーん、訳すのも難しい!_aken ■もしや戦争 韓国レポート37ーもしや戦争!?  3月15日は3ヶ月ぶりの民防の日であった。午後2時、ちょうど学校からの帰り、 最寄りの玉水駅に着いたところだった。ブーンといったサイレンの音も久し振りであ る。実は、6年前に慶州で経験して以来の2回目である。今までは、どうも地下鉄の 中にいたようで気がつかなかったのである。  このサイレンの音とともに10分間、世の中の動きがとまるのである。バスなどは、 もちろん動くことを許されず、ラジオから流れる放送をじっと聞くのみの10分間で あった。  ソウル日本人会には”そうる”という会誌があるのだが、その会誌が去年と趣を異 にしている部分がある。それが非難対策の部分である。巻末資料のところに”安全対 策連絡会議からの一言”と”戦時国民行動要領”の抜粋、そして極めつけ”日本人緊 急連絡網”まで掲載されているのである。私の住む漢南ハイツは、”南山・城東地区” の133世帯の中に入る。これらは、日本大使館の緊急事態対策本部を頭に、見事な 連絡ピラミッドを成している。その他、非難袋に入れておくべきものリストなども書 かれているので、根拠がなくても空恐ろしい気がしていた。  そして今日、とうとう朝鮮日報に、3月24日から戦争が始まるのではないか、とい う報道が出てしまった。今日の晩の9時のニュースでは、北朝鮮は、各兵器(?)の ボタンを押す練習をしている、という報道まであったそうだ。(それを心配した友人 が、電話をくれた。)韓国人のほとんどは楽観視しているようだが、日本人、又はそ の他外国人、在外同胞(キョッポ)達は、恐れおののいている。今日、出入国管理事 務所に用があって行ったのだが、やけに人が多く、”やっぱり.......”などと勝手に 噂をしてしまった。よくあることで、今は、戦争勃発に関する怪情報が、あちこちに 飛びまわり、学校に行っても、生徒が先生に事情説明を求めたりと、パニックとまで はいかないが、皆不安感を隠しきれないようだ。  楽観視しているといった韓国人達の中にも、”今までにない深刻さ”と受け止めて いる人も多く、私達日本人は、貯金をおろしておいた方がいいか、日本に帰ったほう がいいのか、大使館から何か連絡はないか、などと妙に盛り上がっている。何ごとも なければ良いが。  ”備えあれば憂いなし”非難袋を用意することにしよう。どんな事があっても動じ ないように、この家は私が護る。と決意をしている私であった。旦那はどこふく風で、 すっかり安眠中。 こういう時は、女が強い。_aken ■建国神話 韓国レポート38  試験が終った。もともと、生まれは大阪、商人の街。全てのものを、目に見える物 で計ろうとしたらしく、その方面の用語が多いと聞く大阪弁。  ”大阪弁はモノを運ぶ言葉。あらゆる価値をモノで計ろうとする。だから比喩も具 体的なモノでなされる。”(AERA3.9号より)  を見てふぅーん、と思った。  私の通う学校は、1級から6級まで、まともに通うと1年半かかる。それにかかる 費用は以前にお話しした通りである。ここで、登場するのがウォルバンシホン(飛び 級試験)である。実は、私は2級から4級に飛び級をしている。そしてまた、4級か ら6級に飛び級をして、1年間で卒業をしようと目論んでいた矢先、地獄のような話 が......。”飛び級は続けて2回してはいけない”これは規則で決っているから、ど うしてもダメだというらしい。私はここで、ガクゼンとなる。  韓国語の勉強をするのであれば、それほど焦る必要はない。特に、私なんて、暇を 絵に書いたような専業主婦であるからして、捻りハチマキをしながら、勉強する必要 もなかろう。もちろん、他の奥様方からみても、理解に苦しむ行動だったようだ。” ねね、どうして飛び級したの? ”などといろんな人に聞かれてしまった。私は、この皆の反応をみて、驚いてしまっ た。大阪人ならば、聞くまでもないであろうが、要するに”もったいない”のである。 それほど、もったいないのであれば、行かなければ良い、という意見もあるが、韓国 まで行って語学の収得も出来なかったとなると、そっちの方がもったいない。どっち にしても、もったいない。需要と供給曲線の交差点が、価格というのに似ている(ど こがや!)。  試験を受けるには、それなりの勉強が必要だが、皆が、わぁー、と遊んでいる時に、 カリカリと勉強したりするのも、自虐的で良いではないか。この感覚は、豆もやしの 根っことりの快感に通じる。  ということで、試験勉強の必要がなくなった今、私は”つまんなーい”お化けにと りつかれて困っている。そこで、兼ねてから計画していた、”韓国人の癖”という本 を一気に和訳なんかしてみると格好良いではないか!(しかし、難しい)全訳した暁 には、日本の出版社に持ち込んで、出版でもしてもらえるといいのになぁー、などと 考えている。わぁー。夢にまでみた印税生活!(まだ、気が早い)  この本については、いつか詳しくお話したいと思うが、その前に、韓国の建国神話 をお伝えしよう。    空の国の話である。この国の王様には、何人かの息子がいたのだが、そのうちの一 人に変なヤツがおった。そいつは、何不自由ない世界に住んでいながら、はるか下に 見える人間社会に興味をもって仕方がないらしい。パパにおねだりした彼は、天気を 司る神と、3000人の民などを連れて人間社会に下りることを許される。心配した パパは、大陸のはるか東の方にある、静かで、太陽の昇る朝の街をみて、”やー、こ こや、ここや。ここやったら、息子を安心して任せられるわー”と喜び、そこへ行く ように命じるのであった。そこで、その息子は、”善悪”や”刑罰”その他、もろも ろを民に教えていくのである。そこに、トラとクマがやってきて、”ちょっと、人間 になってみたいんですけど、どうでっしゃろか?”と頼みだした。それを聞いた息子 は、”ほなら、蓬とニンニク1袋だけもって、100日間、洞穴で我慢できたら、人 間にしてやるわー”と言った。それを聞いた、クマとトラは、”そら、めっちゃ、よ ろしいやん”と、いそいそと洞穴に入って行った。しかし、トラは、あまりの空腹感 に絶え切れず、途中ギブアップ。残ったクマは、100日目、見事美しい女性となっ て、洞穴から出てきた。欲深い熊女(ウンニョ)は、”ほな、ついでに、ちょっと息 子も産みたいんやけど、どないでっしゃろか?” などと頼みだした。それを聞いた息子は、不憫に思って、突然(カプチャギ)人間に なり、このウンニョと結婚して、見事、息子を産ませるのである。これが、タングン と言って、朝鮮人の始まりなのである。そしてこの国を、朝鮮(静かな、朝の国)と 名付けたというのである。  この他にも沢山ある、韓国の建国神話の特色というのは、単一民俗主義と、弘益人 間(ひろく人間社会のためになる)を建国理念に掲げているところにあるというのだ が、この単一民俗主義というのが、今現在も生きているところに、少々恐ろしさがあ るのである。  世の中が、ワールドワイドな視点を求めている時代に、と思ってしまうのである。 韓国人が、国際結婚を嫌うのは有名な話だ。日本人でも、子供が国際結婚をしようと すると反対する親は沢山いると思う。しかし、それは、国際結婚によって生じる、育っ てきた文化の違う人との生活に、子供が苦労をするのではないか、などと考えての親 心の場合が多いと思う。しかし、韓国では違うのである。”韓国人の純粋な血を子々 孫々まで伝えなければいけない。外国の血が混じることは許さん!”となってしまう のである。韓国人の意識は、ちょっと住んだ位では、まだわからない。知れば知る程 奥深いものがあって、好奇心は留まるところを知らない。_aken ■人間関係 韓国レポートその39ー絶不調  体調を崩した上に、風邪にまでかかり、とうとう今学期、学校を休学してしまった。 今も絶不調の病床から、なんとかの思いでこのメールを書いている。(なんて大袈裟 な!)    ところで、そんな私のところに、友人から電話がかかってきた。皆さん御存知の女 友達である。私は、彼女から電話がかかってくると、一瞬ひるむ。というのは、彼女 からの電話は、次の2パターンしかないからだ。  1 つまんないから、遊ぼうよー。  2 ちょっと、頼みたいことがあるんだけどー。  である。特に2は、日本に行く機会があれば買ってきてねシリーズから、SEIKOの時 計が故障したので日本で直して頂戴シリーズまで多種多様で、私だけではなく、私の 友達にまで頼もうとするので、いささか閉口してしまうことが多い。しかし、他の韓 国人同様、悪気はなく、”友達なんだから、それくらいのこと.....”という理論はよ くわかる。  また、1の遊ぼうシリーズは、かなり頻繁にコールされてしまうので、元気な時は 勿論構わなくても、絶不調の今となっては、地獄の声の様に聞こえてしまうのも無理 はない。  ところで、今日の彼女からの電話は、パターン2であったが、新種であった。要 は、”お金を貸して欲しい”というのである。しかし、ここで彼女の名誉のために言っ ておくと、借りたお金を返さないような人格では決してない、ということである。お まけに、何日にお金が入るメドがあるから、その日には返せる、とも言っている。  小さい時から耳にタコが出来るほど両親から聞かされていたことは、  1、(特別な理由がない限り)保証人にはなるな  2、印鑑をつくときは、必ず確認をする  3、お金を貸す時は、返ってこなくても良いという金額だけ貸し、    返ってこなかった場合は仕方がないと諦めること  であり、私の金銭に関するポリシーでもある。日本にいた時、ときどきお金を貸す ことがあったが、やはり返ってこなくても仕方がない、という気持ちで気軽に貸した りしていたので、私はルーズだと思われていたかもしれない。どうも性格的に、”お 金を貸して”といいやすいタイプなのかもしれないが、これが韓国に来てまでそうか と思うと、いささか変な気分になる。  しかし、今回は私が稼いだお金でないところがキーポイントである。自分で稼いだ お金ならば、湯水の如く使っても良いのだが、私がおせんべ食べてる間に、汗水たら して夫が稼いだお金だとなると、”返ってこなかった”では済まされない。ここは強 気で断るべきだ。  ”あ、ごめん、今、お金ないの。で、お母さんには頼んでみた?”  なんと、彼女は両親にも兄弟にも韓国の友人にも相談していないという。私に最初 に気軽に電話してみたんだという。そんな頼みを最初に外国人の友人にするだろうか? おまけに彼女は、生活費が足りないと言っている。お産をひかえ病院代などがかなり 嵩んでいる様だ。そんな話を、外国人の私、それも専業主婦の私が解決できるはずも ないと思う