どの英語を学ぶべきか

これから英語を勉強したいのだが、米英語を勉強するべきか、英英語を学ぶべきか、どちらが(就職、転職に)有利なのか、という声を耳にすることがある。

実は私もメルベンの自宅でコソコソと勉強をしていた時に、同じことを考えたことがあるのだ。日本から持ち込んだ教材は、ほとんどがアメリカ英語。オーストラリアで話されているのは、ブリティッシュ英語のオージー訛り。やはりイギリス英語を学ぶべきだよなー、と思いながらも聞いているCDはアメリカン。うーん。今になっての私なりの結論を書こうと思う。

今日も普通語(Mandarin)の勉強に出かけた。ノルウェー人が休みだったので、イタリア人とカナダ人、私だけというさらにインテンシブクラスになってしまったのだが、休み時間になって、私がカナダ人の女の子に、「実はうちの子供たち、カナディアンスクールに通うことになったのよ。でもカナディアンイングリッシュはオージーのと違うわよねー。だってオージーイングリッシュは、グダイマイト(G’day, mate)でトゥダァイ(today)だからねー」と言ったところ、大ウケであった。どうやら、このテの話題は彼らにしてみれば格好のネタだったらしく、そこから彼らの口は大爆走。イタリア人のビジネスマンは

「イギリス人に、この前ライタはあるか、ライタ持ってるかと聞かれて、は?何なんだライタって、て聞き返しても説明もしてくれなくて、ただただ、お前ライタ知らないのかって言うから何かと思って聞いてみたら、(手でライターの火をつけるマネをして)「ライター(rrrr舌を巻く!!)」だったんだぜーっ。じぇんじぇん、わかんなかったよー」

とか

「俺はアメリカに5年もいたんだけど、やつらはアメリカンイングリッシュ以外は、全く理解しないんだ。だから俺、1年かかってアメリカンイングリッシュになおしたんだけど、それからイギリスに移った時には、今度はイギリス人の言っていることが、ちっともわからなくって苦労したよ、全く」

と口角泡飛ばしながら大声でまくし立てる。それを聞いていたカナダ人

「アメリカ人の英語は好きじゃないわ(カナダ英語とどこが違うのだぁー!!)。English(この場合、イギリス英語を指す)はOKだな。でもスコティッシュはだめよ、絶対!!!」

それを聞いていた私。「アメリカンとスコティッシュって、カントニーズとマンダリンくらい違うの?」とトンチンカンな質問を投げかけるも

「って言うよりね、アクセントが、もーショッキングよ」

と話している彼らの英語は、私にはぜーんぶアメリカンイングリッシュに聞こえるがな。一緒やがな。どこが違うんやー。

家に帰って子供たちに聞いてみる。先生の英語はオーストラリアの先生の英語と違う?と聞くと長女も次男も(長男は除外。英語まともに聞いているとは思えんがな。次男は結局ESLの授業いらないでー、と学校から電話が入りESL費はリファンド!)、違うけど100%わかるよ、という。単語に違うはある?と聞くと、長女の年齢レベルの話だと、全く同じなどと言う。次男に言わせると、カナダの学校の方が英語がライト(軽い)で、オーストラリアの方が濃いらしい。わかった様なわからん様な。

しかし。

ここで結論なのであるが、「英語」は「英語」なんである。もちろん、最初のうちは、わかりにくいなー、Rが耳につくよなー、とかそういう違いはあるかもしれない。でも、理解できる範囲内にあるのだ。例えば私だって、冗談で、オージーイングリッシュとアメリカンイングリッシュの違いについて、例をあげることができる。Rの時に思いっきり舌を巻いて単語を出来るだけ繋げる様にしてみると、それっぽく聞こえる。抑揚も多少大げさにしてみる。完璧。イタリア人の彼が言った様に、アメリカ人っぽくプリテンドするっていうことは、やろうと思えばやれる。英語力があれば、なのである。だから、どの英語が有利かどうかなんて議論は、日本人がセカンドランゲージとして英語を学ぶレベルにおいては、全く意味を成さないと思うのだ。

自分に縁のあった英語を、それを王道だと信じて思い切り勉強すればいい。

だって英語は、アメリカ人とイギリス人だけのものではない。世界の多くの人をつなぐ、メインツールなのである。たった一つの国の人のものではない。大切なことは、「コミュニケートできる」という事実だけなのである。相手の言っていることがわかって、こちらの言いたいことも伝わる。そこにどこの英語がメインストリームか、なんてことは、どうでもいいのだ。

うーん。でも私のブロークンジャパニウーズイングリッシュだけは、ちょっと食えない気がするなー。この歳になれば仕方がないか、と歳のせいにしてみる。

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